17歳の特攻飛行兵のありのままの姿
★★★★★
この本で初めてライトを当てられた荒木幸雄さんの生き様を貴重な資料で書き綴られている。
この本の中の一節に、「彼の生まれた年、日本は日中戦争をはじめ、富国強兵を詠い、軍国主義という教育を与え、17歳に成長した彼に今度は特攻で国のために死ねという」と言うようなことが書いてありました。
歴史というのはその時その時、皆それがベストな事と思い込んでいる場合が多いように思うが、本当に悲しいことはそれがその時代、当然のようになっていたこと。
特に、人為的な「戦争」という悪質な状況下で、精一杯愛する人を守ろうとして特攻という任務を決行した彼らの生き様を、まして、最少年17歳の特攻飛行兵の彼の生き様を少しでも多くの人に知ってもらいたいと思う。