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甘えたがりで意地っ張り (ディアプラス文庫)

価格: ¥588
カテゴリ: 文庫
ブランド: 新書館
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いい!!! むっつり俺様で強引な攻め!!! ★★★★★

これは意外! 意外でした。
いや何が意外って、裏表紙の概要見た限りでは、来生の性格に何かあり的だったのです。
確かにそれは間違ってない。
来生は見かけのちゃらっぽいところとは別に、本当は人の様子を慎重に窺っていて、踏み込むべきじゃないときは引くことを心得ている。そして本当は小林に一目惚れ。
一目惚れしているからこそ、小林にちょっかいをかけている。
そして小林から逆に告白されてしまい、ウブで慣れていない純情さが丸出しになる。来生、かわいい。

ですが……。
この本の読みどころは、実は来生ではなく、私は小林だと思うんですよ〜。

育った環境からか、何ものにも動じることのない小林。
二人がなんとか恋人になった後の「寂しがりやで構われたがり」でも、来生の異母弟が来生を困らせようと来た時も、全く動じる気配がない。
そしてどこまでも実は弱い来生への怒りも、甘ったれの異母弟への怒りも、だまって静かにオーラで放出する。
ああ、ストイック! つうか、来生への愛満載じゃん。
実はこの小林、いいキャラ。ドS。


来生が小林を年下なのに「さん」付けして呼ぶところが、妙に萌えツボだった(笑)
高校生ってかんじ ★★★★☆
 本当に好きな人の前じゃかっこつけられない、ある意味とっても素直な先輩の来生。
自分の感情を自分でも解放できない、あるいはコントロールできすぎる後輩の小林。
どうも三池ろむこさんの描く黒髪短髪男に持ってかれてるんで、手に取りました。

いやー普段何考えてるか解からない人が静かにキレると…怖い怖い。
しかし、来生のネガティブさは小林でなくとも疲れるだろうなーと。ただし女々しくはないので、高校生同士の話として楽しく読めました。

『寂しがりやで構われたがり』の後半で小林が「…(もったいないので伏せますが)のが、正直嬉しい」と台詞吐いた時には、狼は油断させて獲物を襲う。という言葉が頭をよぎりました(笑)
可愛い先輩 ★★★★★
小林に告白されてからの来生が可愛いすぎる!
最初は軽薄そうだったのにまさか恥ずかしがって取り乱してわけわからなくなっちゃうとは。
そして自分の気持ちに気がついてからの、本来の来生の性格を知ってからの小林の偉そうに(笑)変わっていく姿も面白かった。
とっちらかってる来生をからかっていじめてリードしてやって。
あまりの来生の可愛さに面白くて一気に読みました。
続きがあれば読みたいくらい!
久々にツボにはまったBLです。 ★★★★★
前半は、明るい先輩が興味引かれて寡黙な後輩にちょっかいを出すって、ある意味定番な出だしだったんですけど、後輩に告白されてからの先輩のあまりの動揺さ具合と、開き直った後輩の脅してるようにもみえるほどの押し具合にそれはもうはまりました。
先輩のネガティブな思考や行動は、時に破天荒でかわいくて、先輩が逃げるたびに本気で怒りじれる後輩は年下とは思えないほど迫力があります。
表紙の先輩と中身の先輩にはちょっとギャップがありますね。表紙のそれよりしっかり男の子した感じです。数々の遊び相手とはすべて攻めとしてつきあってたらしいですし;
ちょっと逃げ腰な先輩と無愛想なのに実はものすごい直情的な後輩の、旗から見たら勝手にやっててっていうくらいラブラブな痴話げんかの物語です;
恥ずかしがり。 ★★★★☆
前半部分は面倒見が良い先輩という印象の来生ですが、中盤小林に追われ始めてからの恥ずかしがっている様子がとてもかわいいです。
後半で、来生があまりにもネガティブ過ぎてじれったくもなりますがそれもまたいいです。
書き下ろし部分は夏休み中の来生と小林です。
本編の最後でさらっと書かれていた来生の家庭の事情、というのが関係してくるので雑誌の掲載時に読まれた方も楽しめる内容だと思います。