ラブコメテイストで読みやすい
★★★★☆
編集者×美容師。
攻・伊勢は受・和志の姉(小説家)の新しい担当者。
一見すると物腰柔らかで誠実そうで仕事も出来る有能な編集者。でもそれは、あくまでも仕事上の顔。
実は押しの強い俺様気質の男です。
一方、和志は恋愛体質でろくでなしのダメ男ばかりを好きになってしまう可哀相な子。
仕事は出来る。家事全般こなせる。姉思いのとても優しい人なんですけどね。。。
付き合ってた相手に貢いだあげく女と一緒に逃げられ生活に困った和志は姉宅に居候。そこで伊勢と出会います。
姉は恋愛小説の作家で、和志のどうにもこうにも救いようの無い恋愛遍歴をネタにした本が大人気らしい。
これがまたインパクトのあるキャラで、すばらしいお姉様です(笑)
伊勢は和志の姉が書く本の主人公が好きで、
そのモデルになっているのが和志だと出会ってすぐに見抜いたようです。
主人公のモデルが和志だったから好きになったのか、和志自信に一目惚れなのか、
そのへんはサラリとしか描かれていませんが、出会った直後に好きになったのは間違いない。
和志は、自分好みの容姿を持つ伊勢を気にはしているけど、営業用の伊勢はダメ男じゃないので(笑)
なんとなく苦手だと思っていたようです。
伊勢の地を知ってからは急速に好きになっていったけれど、彼は姉のお気に入り・・・
恩があり大切に思っていた姉を裏切るのは心苦しくて葛藤します。
伊勢は・・・なんていうか、強引ですね。自信家だし、意地悪体質。
和志をからかって手のひらで転がしてる感じ。
でもそういう意地の悪さや大人の余裕の中に和志への愛はしっかり見られます。
姉と伊勢との板挟みで悩む和志だけど、結局は・・・・・読んで下さい(笑)
この二人(姉と伊勢)、ちょっと似てる気がする。
で、悲劇体質で振り回されることにある意味悦びを感じる和志は一生振り回される、と(笑)
ま、幸せならいいんじゃないでしょうかね(笑)
痛可愛い
★★★★★
ダメ男とばかり恋愛して、しかもそれを作家である姉にネタにされちゃってる、可哀相な美容師さんと、姉の担当編集さんの話。酷い恋愛ばっかりなのに、何故か悲壮感は感じられません。常に前向き(時々後ろ向き)な主人公が可愛くて、応援しながら読みました。担当編集の二重人格っぷりも笑えるし、とにかく面白かったです。爽やか系BLがお好きな方にオススメ。
残念な感じで・・・
★★☆☆☆
表紙の絵が気に入り購入しましたが、
たいていこの手の小説の挿絵は中の絵と表紙の絵が若干異なっていることが多いのですが
これは少しギャップがありすぎる気がしました。
途中の下りはそこそこなのにR指定に入ったとたん「う〜ん」という感じでした。
個人的には禁句を普通に使うのはやめてほしかったです。
なので星2つで
あぁなんかいいかも。
★★★★★
初めて渡海さんの本を拝読させていただきましたがよかったです。
私は本来頭の弱い、といいますか足を引っ張るタイプは大の苦手なのですが
和志はとことんヒロイン体質だけれど、どこか惹かれるんですよね。
善人ぶるのだったら嫌だと思ったけれど、そういうわけでもないのが
ちゃんと文章から伝わってくるから不快じゃないキャラクターにきちんとなっている。
人のせいにしないで自分の悪いところを見つめられる子。
でもそれをずるずる引きずらない。うっとおしくない前向きで、料理好きで可愛いものが好き。
ちょうどマンガ「乙男」の条件にぴったりな感じ?
あーでも武道やってないし、見た目は軽いか。
話を戻して。
伊勢もきつい感じあるかなと思ったけれど正論だからなんか納得しちゃうし。
すごい裏表あるわけでもなかった。偽りを感じないところがいい。
いやな後味のない、温かな人間関係になる。
個人的には姉のキャラが好きだった。ブラコンすぎて素敵。
頑張れ、和志
★★★★★
過去の和志はどうしようもない男にばかり惹かれてしまうダメな奴だ。
そして今現在も同居中の姉 寧子に暴力のおまけ付きで下僕扱いされ続け、
姉の仕事の関係で、家に出入りするようになった伊勢にまで、掌の上でいいように転がされている。
だが、不本意な目にいくらあっても、思いやり・優しさは天下一品!
キャラ的にも可愛げがあり どうしたって応援したくなってしまう。
大人でちょっとずるい伊勢は、何があっても動じないし、少々そっけなくてふてぶてしい。
その言動で和志を翻弄しまくるのだが、和志の気持ちの変化・動揺・浮き沈みが
とても上手く表されていて分かりやすく、思った以上に楽しめました。ラッキー!