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アシク・ケリブ【デジタル完全復元盤】 [DVD]

価格: ¥4,935
カテゴリ: DVD
ブランド: アイ・ヴィ・シー
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B級の匂いもある芸術作品。 ★★★☆☆
パラジャーノフ64歳のときの作品で、これが遺作になりました。そして、友人であったタルコフスキーにこの映画を捧げています。彼の映画の中では今までにない開放感のある映画だと感じます。やはり、高齢になると幸せを描きたくなるのか、ハッピーエンドだし、にぎやかな中東っぽい音楽や歌が全編に流れており、色彩もスラム砦の伝説よりも、ざくろの色に近い絢爛さがあります。テーマは善と愛と神といったところでしょうか。主人公が川で清められた楽器を持ち、苦難を越えながらも天使の指示によって音楽で人々に幸せをもたらしてゆく、そして最後にはその見返りを受け取ることが出来るというのが物語の核です。音楽を吟じることが人を幸せにし、また自分の幸せへの祈りに通じという解釈もできるかと思います。パラジャーノフ自身もこの映画は大好きだと言っていますし、この映画が出来たので死んでもよいとインタビューで語っていましたが、それがホントになってしまいました。さて、僕はこの映画はけっこう娯楽映画のように感じます。やはり、にぎやかで、物語も分かりやすく、ハッピーエンドという点もあるのでしょうけれど、どこかB級映画の匂いもあるからではないか?と
、パラジャーノフファンの人には失礼かもしれないけれど。。。なぜB級の匂いなのだろう、、、多分、今までの正面性のある舞台演劇的な要素はあるものの、それが崩れてきているからなのかもしれないと思います。つまり様式性が崩壊しているためなのではないか?と。ホント、もっともっと映画を撮ってもらって、変化を見てみたかった監督です。監督自身も15年の監獄はもう取り戻せない、だれも保証もしてくれないと、言っていました。改めて、個人の才能が発揮できて好きなことが出来る世の中であってほしいと感じます。合掌。評価は3と4の間です。
民話的ストーリーに圧倒的な色彩美・・まさに動く絵画です ★★★★★
内容は清貧な吟遊詩人・アシクケリブは領主の娘と相思相愛な関係であり、ある日彼は娘の父に結婚の許諾を求め挨拶に訪れますが、貧乏人とは結婚ささんと一蹴されます。途方にくれたアシクは出稼ぎと修練の為母を残して旅に出ます・・この作品は“ざくろの色”とは違い、ちゃんとしたストーリーがあります。といってもハリウッド映画の様な派手な演出もどんでん返しもありません。簡単にいえば“グルジアの民話”というものでしょうか。いたって素朴です。故にストーリーに刺激を求める映画好きは全く面白くないと思います。それよりも見所は圧倒的な色彩美です。赤、茶、白、黒を主体とする衣装、背景とアクセントに青や紫、黄を配色された世界を固定カメラの長回しフィルムでじっくり見せる映像はため息ものの美しさです。またよく見るとその映像の中心部に必ず被写体を置くこだわりが伺えます。これは絵画の手法です。特典映像にパラジャーノフ監督のドキュメントが封入されていますが、氏が画家でもあることが明かされています。その辺りからも氏の映像は映画というよりも“動く絵画”であるといえると思います。また映像中、アシクは旅の途中で将軍や王に楽器演奏を強要されたり、妾達がマシンガンをぶっ放すシーン(監督らしくない映像。これはびっくり!)があります。私見ですがこれは理由なき獄中生活を強いた社会主義政府に対する監督自身のささやかな嫌味なのだと思いました。モロに嫌味な表現をすればまた刑務所行きになる・・つい最近までそんな不条理が平然と行われていたんだという事を実感させられました。ただこの強烈な映像も抑圧された環境でなければ生まれてこなかったと思うとなんとも言い難いものがありますが・・演劇や芸術全般が好き、または興味のある方にお勧めします。例によって映画好きにはお勧めしません。ざくろの色同様、多分腹たつだけだと思いますから・・
映像詩 ★★★★★
吟遊詩人アシク・ケリブの物語。

しかし、詩人の書いた映像詩であって、物語で展開していく映画ではない。
そのようなものを超越している。初めて見た人はきっと異次元の世界に驚くと思う。
かつては反ソ連のレッテルを貼られ、きわめてマイナーで入手困難なビデオだった。

「ざくろの色」「スラム砦の伝説」も合わせて是非お勧め。
映画の描ける世界がかくも多様なものかと感激します。

その昔、六本木のWAVE/シネヴィヴァンに行くのが東京へ行ったときの楽しみでした ★★★★★
ただただ、音(背景の音楽だけでなく、場の音も)と映像の鋭さ、美しさ、そして意外さに圧倒されます。ロードショウ(と言うほどには知られていないはず。六本木のシネヴィヴァン以外でもやっていたのでしょうか?)の時のポスターからして、ぎょっとする色合いであったと記憶しています。音楽(レコードとライブ)と映画(館での鑑賞)に、かせぎ(バイト代)のほぼすべてを捧げていた、優雅で孤独な頃の思い出深い作品です。ラストの白い鳩のシーンが、とてもいいです(最後までちゃんと観ましょう!)。そのついで、ですが、タルコフスキー作品もどんどん、何回も観て、みんなでいっぱい感動しましょう!