世界的名著の翻訳にしてダイヤモンド社のロングセラーである。しかし、どうしたことか、昭和50年代の新装版から章の並び順が原著と異なる順に変えられてしまっている。例えば祈りの力に関する第4章は、この本の中心的テーマを扱っているのに、末尾から二番目へと追いやられ、結果、本書の輪郭はぼやけてしまった。出版社の意向で主題が変更されたことになる。更に今回の最新版では、訳文が大幅に削られ、異なる章をくっつけるなどの乱暴な編集が加えられている。宗教音痴で活字離れの著しい現代人向けだというのだろうか?だが、自己啓発の分野で古典と言われる書物を翻訳・出版するからには、せめて「編集を加えて、原著とはかなり違うものにして販売している」という断りくらいは付けるべきである。あのThe Power Of Positive Thinkingを読んでみたくて購入した人は紛い物をつかまされているのである。 (たまたま古本屋で、同じダイヤモンド社が、昭和40年代に出していた、新書サイズで編集なしの翻訳を見つけ、読んで深い感銘を受けた。これほど完成度の高い良書になぜ、手の込んだ編集を加えて質を落とさなければならないのか、理解不能である)

　「積極的考え方」の大切さ、を説く有名な本です。著者は牧師です。なので、キリスト教的思想が滲み出ているようにも解釈できるかもしれませんが、「神」という言葉を「super universal」とでもいうのか、そういった神秘でもないけど理解しているものでもないような不可解なもの（彼岸？）として捉えれば案外自然に読めます。大雑把にまとめてしまうと、何よりもまず、リラックスして、頭をときどきクリアするという「習慣」を持ちなさい、ということです。

自分の中にキリスト教のベースがあるせいか、とても親しみを感じました。潜在意識の分野ではマーフィーを最初に読み始めましたが、自分に合った具体的な行動や考えの方向付けができず悩んでいました。しかし、今、この本に書いてあることを実践するようになって、本当の自分に出会えた気がしています。この日を境に、聖書を読んで積極的な考え方ができるようにお祈りしています。

I don't mean to deny 100% of what he was trying to say in this book,but it sounds a bit too religious to me. The author seemed to believe Christianity. So I think he wrote his idea of positive thinking based on his religious point of view. Of course, I'm not saying whether or not I'm interested in Jesus Christ. But I'm afraid I can't promise all of Non-Christians accept his idea with no doubt. I know there is no point in dwelling too much on religion, though.
Anyway, I'm not really sure enough all positive thinkers will agree with his religious idea. I could support what he had written in this book if I were a Christian.

　

それまで、悪い方に考える癖がついていました。が、これを読み、少しずつでも前向きな考え方をしよう…そんな気持ちになりました。読み易くわかり易い、とても良い本だと思います。