ストロベリー・ダイキリ
★★★★☆
ホテル・ラフレシアのトロピカル・ミステリー・ナイトという犯人探しのイベントが、さも自分も参加しているような気分になりとても楽しかった!ホテルの素晴らしさや、夏の石垣島、楽しいイベント、と、素晴らしい夏の一時!の中で、最後が何だか寂しく終わる、というのも
私は好きです!
あと、ホテルのバーで、バーテンと一言二言話すシーンが凄く好きです!「ストロベリーダイキリを!ただし、アルコールは抑えめで。徐々に酔いたいから」と有栖川!慈愛に満ちた笑顔で頷く初老のバーテン!あぁカッコイイ大人の一時に凄く憧れます!
雰囲気が良い
★★★★★
火村×アリスのシリーズ。
四篇収録されています。
それぞれホテルや宿の雰囲気がうまく描かれていて雰囲気が面白いです。その雰囲気を味わいながら有栖川先生の論理性の高いお話を読み進めて行くと驚きの結末が待っていて楽しめます。
暗い宿
有栖川先生の巧みなトリックにびっくりしました。
始まり方も好きです。
ホテル・ラフレシア
本作はイーグルスのホテルカリフォルニアから由来して題名から浮かんだそうです。
アリスがホテルのミステリーイベントに参加するのですが結末が衝撃的でした。裏切られないと思います。
異形の客
この作品はすごく好きです。意外というか…流石有栖川先生!な作品です。思わせぶりな演出も有栖川先生らしいです。
201号室の災厄
この作品は漫画化もされています。
火村が巧みな話術で犯人を追い込むところがハラハラします。
ホテルで犯罪
★★★☆☆
2001年の単行本の文庫化。
ホテルを舞台とした4編が収められているが、残念ながらアタリはなし。トリックがパッとしなかったり、結末に至って腰砕けになってしまったり。ミステリとして読む価値はない。
しかし、ホテル(旅館)の雰囲気は良く出ている。廃業した宿、リゾート・ホテル、温泉旅館、高級ホテルと、それぞれ、印象深く描かれていた。そのあたりを味わえれば、楽しく読むことが出来るだろう。
4つの味付け
★★★★★
宿シリーズと銘打たれた本書には、様々な宿を舞台とした4編が収められている。
廃線跡を訪れたアリスの泊まる、廃業した宿。
南国のリゾートホテル。
鄙びた温泉宿と奇妙な客。
都内の超豪華ホテルと火村助教授の災厄。
どの作品も、違った味付けで楽しめた。中には、後味の悪さが残るものもあるけれど、それはそれで良い作品だと思う。
有栖川氏の、センシティブでありながら突如ばっさりと人を斬るような辛口の言葉が飛び出す文章は、読んでいていろいろと迫るものがある。
火村助教授の「自首するんじゃないよ」は、彼の心の中をほんの少しだけ曝してくれた気がして、息が止まった。
とにかく面白い
★★★★★
表題作「暗い宿」をはじめ、たくさんの宿の話。
でも「異形の客」が思ったより話が大きかった気がする・・・。
この話に出てくる組織の話は結構違う話にも出てはいるけど。
「ホテル・ラフレシア」はちょっと悲しい終わり方だったかも。
少し暗い話になっているような・・・?