もっと気軽な読書を
★★★★☆
実読と楽読という読書方法のジャンル分け、その他の様々な読書の方法、全てが新しいなと感じさせられた。
自分が実践できることは限られてくるだろうとは思うが、著者の読書に対する考え方は大いに同意できる。
読書は一字一句全てを理解しようとするのではなく、もっと気軽に行うべき。
気軽に本をたくさん読む習慣をつけてから、一冊一冊を細かく読む精読を行うようにすれば本嫌いは大きく減少すると思う。
本の終わりには著者の推薦する図書リストもついているので、何の本を読もうか迷っている人は参考にしてほしい。
実用書を読み漁る生活からの開放
★★★★☆
私は読書好きではない。
だが、30歳を境に妙な焦燥感のようなものを感じ始めたにころから、本を手に取ることが多くなった。
『もっと知りたい、知らなければ』という欲求は、ある種の強迫観念のように私に付きまとい、いつの間にか、多種の実用書を次から次へと読み漁ることが日常化してしまった。読書の回数は増えたものの、読んだそばから内容を忘れているような気がして、難易度の高いものや新しい分野のものは数回読なければならず、自分の理解力に疑問を持ちはじめた。
時間がいくらあっても足りないと感じることしばしば。読書本来の意味を見失いかけたとき、この本を書店で見つけた。
そうか、問題は理解力ではなく読書力だったのだ。さらに自分の読書に対する概念こそが的外れであったことに気がついた。
今後、以下のように私は変わろうと思う。
* 読書を楽しもう。いい楽読は感性を豊かにし、人生(観)を変える。
* 実読と楽読、多読も可。良いバランスをとることで豊かな人生を作ろう。
* 繰り返し読みをしよう。読むたびに新しい発見があるのだから。
* 解釈は気にしない。
* 読んだらそのままにせず必ず感想文を書こう。著者も『情報は発信してこそ意味がある』と言っている。
小論文指導にも役に立つ
★★★★☆
著者の読書に対する姿勢は「実読」と「楽読」に分かれる。実読は読書で得た知識や教養をどう生かすかまたは発信するかであり、楽読は発信もなにもしませんいかに読書を楽しむかです。この区分の仕方は毒書家である中島孝志氏の知的消費の読書と知的生産の読書に該当すると思います。
さまざまな読書法や速読に共通する部分は多々あり、読書や速読に興味がありすでにさまざまな著書を読まれた方には物足りないかもしれませんが、共通している部分が多いということは信用性や実用性が高い証拠ですね。
とくに読んだ後の発信の仕方が、大変勉強になりました。さすが小論文指導ののエキスパートです。読んだ本をいかに理論的に200字程度の文章にまとめるかをわかりやすく説明してくれています。高校生の小論文指導に大いに役立つ本でした。
本を活かす
★★★★☆
本は読みっぱなしにしてしまうことがほとんどだった。それが読書法・学習法の本を読むことによって本を現実に生かしていくことを意識するようになった。
そして本書には具体的なその本を活かす方法が書かれている。それが「実読」。
実読とは「何か行動に結びつけるために、情報や知識を得ようとして行う読書、つまり何かに役立てようとする読書」
それに対して「楽読」。ただ楽しみだけの読書。
「楽読」も大切だけど、時間が限られているので「実読」を本書で意識するようになりました。
精読と多読
★★★★☆
この本では本を読む方法を色々挙げていますが効率的に読むためにじっくり読む精読すべき本とじっくり読まなくてもいい多読すべき本を選別する方法が一番実践しやすいような気がしました。