すばらしいです。
★★★★★
星五つしか付けれないなんて!タメイキ……。
今回もやはり最高です。一巻に比べると大森さんは雪だるま式に(?)太ってきて今では大変なことになっておりますが、理佐先生の筆はちっとも鈍っておられない。爆笑コメディの合間合間に人生の(渋……)悲哀がじわりじわりと隠れておるのが分かります。
こういうコメディものって、「○タリロ」のように、あるいは「○さりちゃん」のように作者の手に追いつかなくなってどんどん暴走化、そうしてつまらなくなっていってしまうのが常であるように思われるのですが、さすがは先生です。逆に深く、渋くなってきています。
こうなったらもう、「ピータン」を人生の宿題、テーマとして一生描き続けていってクダサイ!と偉そうなことを言ってしまいたくなります。還暦過ぎても!
毎晩寝る前にこの本で一服しています。これからもいい夢を見させて下さい!
晩白柚
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女性誌に連載されているせいか、女性の微妙な心理を描いている章が多いです。
そこに介入するのが、迫力のあるピータンですが、ピータンは身体の割には繊細なんですね。
また、ピータンはこだわりの人でもあります。
巨大なみかんである晩白柚(ばんぺいゆ)を贈答されるかどうかで、その年を占います。
今年の贈答のされ方は、これまでには無いもので、二人を祝福しているかの様です。
手土産の章は傑作です。
主人が仕事上でもらってきた手土産に、抜群の配慮がなされていて、奥さんがやきもち妄想を膨らませます。
そして、ついに奥さんは手土産をくれる主を確かめようと、主人の職場に乗り込みます。
結局、、、このオチには笑いが止まりませんでした。
今巻の陽子さんは、好調です。
この調子を維持出来るでしょうか?
もちろん、好調というのは、男性関係です。
今巻にも、唸らされます。
進展あり!!
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『おいピータン!!』も、ついに10巻目です。
マユが婚約!
大森さんが渡辺さんに指輪を!
陽子にもやっといい人が・・・!
と、登場人物にも進展があります。
いつものようにゆったりほっこり読んだら、
「マユのなれそめとヤキモチの話を・・・。
あと、大森さんの以前のプチプロポーズの話と、
陽子の歴代彼氏の話も・・・」
と、以前のコミックスを読み返したくなりますよ。
巻末に、「モーニング」に掲載された『チーズスイートホーム』との
コラボ作品も収録されています。
伊藤先生とこなみかなた先生の意外な過去が明らかに・・・!
必読です。