蟲と呼ばれる、妖怪のような存在
それを、封じる術をもった「蟲師 ギンコ」が主人公の短編が5編載っています。
山のヌシとなった年老いた蟲師のお話で、ギンコが「ムグラノリ」と言う術を使うシーンがとても迫力ありました。
登場人物がほとんど着物をきているのにみな現代風の髪型で、お話の不思議な雰囲気にとてもよくあっています。
特殊な物語なのですが、不思議と違和感がなく楽しませてくれる素敵なマンガです。
一巻でも感じたのですが、この本の作者は
「なにがあっても、絶対生きてくれ」
とちゃんと、みんなにうったえています。
そして、ギンコはそのための努力をしてくれます。
主人公はひねた風な風貌に描かれていますが、行動はまともで素直なので、とても暖かいお話です。