しっとりと静かな
★★★★★
蟲師は他の漫画と違って、「早く続きを読みたい」と思わせない。「ゆっくりと書いてほしい」と思わせる。
古き良き哀愁
★★★★★
この本には、古き良き日本古来のわびさびが存在している。人々は、ゆったりと慎ましく生きておりそんな世界だからこそ「蟲」達も存在しているのだろう。現代の日本に消えてしまった古き良き日本が存在している。 何より目を引くのは、この本のカラーの秀麗さ。まるで墨絵のようなぼかしの濃淡で表現されていながら色の美しさは、はっきりとけれどそれが嫌みになっていなくて逆にこの本の世界観をきちんと表現している。話自体も何処にでもあるようなものでは、ないけれど日本に古くから語られてきた身近なもの。読んでいて懐かしさを感じさせる作品だと思う。
出会えてラッキーな独自の世界観
★★★★★
実は一昨年見つけて読み始めたので、偉そうなことは言えないのだが、出会えてラッキーだった。これを知らずにいたら人生損するところだった(笑)。これから読む人、1冊目でリタイアせず、読み続けてみてほしい。作者の成長が著しい作品だからだ。はっきり言えば、1巻のデビュー作は、よく商業誌に載せたなーという感じだったけれど、編集さんの目は確かだった。こんなに伸びる人だったとは。ただ、好き嫌いは分かれるかも。
ん〜
★★★★☆
以前にもあったようなストーリーのパターンが…。
前にもこんな話なかったっけ、なんて思うようになってきました。
そろそろ多少物語に展開があってもいいような気がするのは私だけでしょうか
無責任なハッピーエンド
★★★★★
蟲師にとっては、そんな心配はいらない。
今回も雰囲気を大事にした作品がズラリと並んだ。
夕暮れ
夕暮れの儚さを表現できる漫画家は数少ない。ちょっと怖い暗闇、夜が
始まる前の段階。一日が終わってしまう名残惜しさ。心から安心できる
家に帰る安堵感。夜も明るくなり、夕焼けなど気にもしなくなった私からは
憧れにも似たうらやましさが募ります。
悲しい結末
「水碧む」では、はじめてギンコが大きな失敗をしたと思います。
ユウタの溺れていないという証言を信じていれば・・・
母親が最後に立ち直ってくれたようなので、よかったです。
ギンコ独り立ち
トコヤミにのまれて以来、ギンコは荒んだ生活を送る。異形の子と
蔑まれ、寄ってくる蟲は周囲に害を及ぼす。自分は他とは違うという
疎外感からギンコ自身も周りに壁を作っていた。そんな幼少ギンコが
蟲を受け入れるきっかけとなったのが今回の「草の茵」。
「理」という懐の大きな存在を知ったギンコは恩返しの気持ちなのか、
蟲とヒトとの共存、架け橋として行動を始めます。
世界は雄大で美しい!