驚愕の蟲師ワールド
★★★★★
傑作
舞台は古き良き日本風の独特な世界
作品の目玉である蟲と蟲師のギンコが織りなす異質な物語。
全てが独創性に溢れているこの作品を感動なくして読むことはできない。
不思議で心温まる「蟲師」は是非読んでもらいたい一冊。
"むし"という存在は、人間の心に存在する
★★★★★
しかし、決して実在するのではなく、概念として人間の心中に存在するのであると思う。
主人公は、人間に関わり、悪事等を働くむしを退治する。
そして、主人公に関わるキャスト達が"本来"の何かに気づく。
つまり、主人公はむしを追い出す事により、キャスト達の悩みを解決させる。
そこで注目する所は、主人公はあえてむし退治以外に何も手を出さない。
主人公は何のために存在するのか。ここで言うむしとは何か。を注意して読むと、人間的な生き方が見えてくる漫画だ。
海と山とそこに暮らす「日本人」。そして「蟲」。一話完結で送られる人と蟲とにまつわる物語。
★★★★☆
「蟲」という超自然的な存在と、人とが関わることで起こる不可思議な事件の数々。
「蟲師」という蟲と人との所謂「トラブル解決屋」である男・ギンコの視点から語られる
物語を描く。
時代設定は不明です。舞台は大抵「山中」だったり「海辺」だったりします。
が、文明の利器など全く出てこないため正式な特定は出来ません。
語り部であるところのギンコがかろうじて洋装をしていることから、
(おそらくは)明治以降の日本であるだろうことが推察できるくらいです。
蟲という古来から日本に住む精霊とも妖精とも言えるような存在。
彼等はときに人間に寄生というか、人間の生活圏に入ってくることで
様々な問題を引き起こすことがある・・・・。
それは大抵「不幸なこと」であるので、蟲師と呼ばれる蟲について精通している
プロが問題解決に乗り出すのである。
ほぼ事件絡みの物語ですが、意外なほどに「淡々とした雰囲気」で
物語は進んでいきます。
まるで「昔話」や「童話」を読み終えたような、読後に独特の満足感に
包まれる他に類を見ない作品ではあります。
歴史に名を残すべき名作
★★★★★
まさに芸術のレベルにまで達した作品
世界観は江戸時代と明治時代をミックスしたような昔の日本
決して派手な演出などはありませんが、神秘的であり、幻想的であり、質素であり、何かしみじみと心に伝わる素晴らしい作品です。
本当に素晴らしい作品なので、また連載が始まることを願いつつ、感謝を込めてレビューさせていただきます。
ありがとうございました。
深い沼を覗くような・・・そんなマンガ
★★★★★
山に囲まれた村や深い森に踏み入ったとき、私はこのマンガを思い出します。
そして木々が風に触れる音や湿った土を踏む音を聞いたとき「蟲」がいるのではないかと、恐かったり嬉しかったりします。