インターネットデパート - 取扱い商品数1000万点以上の通販サイト。送料無料商品も多数あります。

オーディオ常識のウソ・マコト―CDからスピーカーまで (ブルーバックス)

価格: ¥840
カテゴリ: 新書
ブランド: 講談社
Amazon.co.jpで確認
オーディオの専門家ではないので ★★★★★
オーディオの専門家でも、音マニアでもない自分からすると、ちょうどよい情報量です。

アンプの説明の具体的なところは、個々の資料にあたらないと、書かれていることが正しいかどうかは確認していません。
しかし、本書が指摘している間違いについては、そのとおりだと思うことが随所にありました。
ただ、参考文献のある引用ではないので、本当にそんなことが書かれた本や雑誌があるかどうかは知りません。

最後に、本書が推薦する、スピーカは5万円代、アンプは4万円代という話は納得できました。
自分のような素人に出せるお金はそのくらいなのだろうかなと。
ただ、自分がそろえてきた機材は、スピーカが中古でそろいで10万円、アンプは中古で3万円代と、ややスピーカに偏りを持たせています。
本書は、アンプ中心の記述で、スピーカ中心の記述になっていないことからも、アンプに偏った価格構成なのはなるほどと思う。

できれば、もう少しスピーカ中心の、オーディオの書籍も書いていただけるとうれしい。

ps.
自動車のオーディオシステムでは、最初に買い替えるのはスピーカです。
次に、そのスピーカに合ったアンプにします。
一重に予算の都合ではありますが。

Audioに踏み込むなら、読んでおいたほうがいい。 ★★★★★
自作派から、海外製品高額派まで、様々な音自慢があつまるオーデイオ分野。
一定の良い音で、音楽を楽しむなら、そんなに器材につぎ込まないで、
コンサートやCDの収集にお金をかけたほうが幸せになれる。
単品で、一定の良品との評価のあるものなら、電源、電線、プラスマイナス、アースの設置、
箱鳴りなど、工夫して、性能の良い所を引き出して聴けば良い。
微細な違いを針小棒大に評論したり、それをあがめるファンがついたりするのも
この分野の特色。
ただ、音楽の録音された状態に、善し悪しもある。再生機の善し悪しもある。
設置や再生条件の善し悪しもある。
だから自分の耳と頭を使って、道具や工夫や理論が本当に良い音、良い音楽に結びついたかどうか、
考えながら、確認しながら、再生音楽を楽しむと、リーズナブルな趣味になる、との評論。
数十万円、数百万の器材を楽しむ道もある。誰かの理屈を楽しむ道もある。
それも否定はしないが、庶民の手の届く金額でも、かなりの良い音で、音楽を楽しむ方法は
あるのだよ、とブルーバックス流に手ほどきをしてくれる。
わかった上で、最新の器材で、また昔の名機で音楽をたのしもう、という勧め。
礎となる知識と理論のために ★★★☆☆
オーディオに限ったことではないが,高価な物=上質と感じてしまうことは多々ある(例えば,「このスピーカー高いんだよ」と言われればいい音っぽく聞こえるように).しかしそうしたユーザー心理に付け込む製品・メーカーがあるのも事実.さも高価な技術や部品の導入を謳っておきながら,蓋を開けてみればそれは小手先の“いじくり”に過ぎず,全体の品質には大した貢献をしていなかったり(あるいは改悪だったりも)する.

本書はアンプやスピーカーなどを中心に,そうした「技術・性能の程度問題と誤解」に踏み込む.例えばケーブルの質やアンプ電源のノイズ,イコライザの功罪等々に関して,従来のメーカーや専門家の宣伝文句・主張の誤りを,具体的な回路図を用いて正すことを目的としている.高価な製品を買うことで得られる性能向上の程度や,害とされている要素(ノイズやひずみなど)が一般的な視聴環境下でどれほど実害となるかが,本書の話題の中心.結論としては「性能の違いを実感できる耳を持っているか?」「メーカー実験と同環境で使って初めて分かるレベル」といった論調が多く,それぞれはなるほどと膝を打つトピックが多いのだが,いかんせん説明が定性的な所にとどまっており,もう少し定量的な評価が欲しい(もっとも,ブルーバックスにそこまで求めるのはお門違いなのかもしれないが).

また他にも,「CDに十字の傷を付けたり縁を緑に塗ると音質が向上する」等の都市伝説的な話や過去の評論家の主張を律儀に斬ったりと,具体例はなかなか痛快でもある.しかし電気回路に造詣のない(私のような)読者にとっては,本著者の主張の真偽もまた客観的に判断できず,もどかしさが残る(反論の反論が出てきそうな予感).

そしていかんせん,内容が古い.昨年末に第17刷目ということだが初刷が97年なので,現在のオーディオ業界の趨勢・トレンドに乗っているとはお世辞にも言い難い(「CDからスピーカーまで」という副題からして古いし,今どきDATの話に食い付くオーディオファンがどれほど居るだろうか).それでも,オーディオ発達の歴史や,今やデジタル化激しいオーディオ機器がどのようなアナログ機器の歴史の上で発展してきたのか,その礎となる知識や理論を知っておくには有用だと思う.
オーディオ界に蔓延する非常識をなぎ倒す ★★★★☆
最近続編が出てそれを読み、
その原点である本書を読みました。
工学や数式に弱い私なので、理解できずに
読み飛ばしたところも多かったのですが、
オーディオ界に蔓延する非常識を
ばったばったとなぎ倒す様は爽快です。
オーディオも趣味の世界ですから
好みややり方は人それぞれでけっこうですが、
やはり科学をベースにしたサイエンスとして
オーディオをとらえている点がこの本のいいところだと思います。
理屈に合わないことに、無駄なお金を使わせない、という
著者の姿勢にも共感します。
オーディオ版『トンデモ本の世界』 ★★★★☆
今でも敢えて人に言うほどオーディオには詳しくなく、それほどこだわりもないのですが。
「真空管アンプは良い」「アナログレコードの方が音が柔らかくて良い」「CDは機械的になって駄目だ」「CDは切れ目を入れると音が良くなる」「CDは冷やすと音が良くなる」……。
ピュアオーディオファンの方の中にはそういった個人的趣味趣向を客観的な事として語る人が稀にいます。自分もアンプの真空管が灯るのやLPに針を下ろすといった行為に非常に情緒とでもいうものを感じますが、それが客観的なものだったり科学的な裏付けがあるように扱われ万人に共通する感情として扱うのには疑問を感じていました。
本書では自分の思ったような
「デジタルオーディオは音が変わらないのが利点だろうになんでCDに切れ込みを入れると音が変わると言われてるんだろう?」
と言った疑問に触れ具体的な批判をしています。
今でこそDTMファンのオーディオ好きも増え、そうした“迷信”は減少傾向にありますが。少し昔はアナログオーディオからデジタルオーディオへの転換期に乗り遅れたオーディオファンの中で、ある種オカルトじみた説が流行ったことなどがありました。
この本の中ではそうした迷信が広く喧伝されている事に触れ、ピュアオーディオ業界のオカルト的な一面の(わずかな)存在を知れたのが非常に面白かったです。
もう内容が古くなってしまっているのと、どうやら本書自体に間違いがあるようなので星を一つ減らしてみました。
しかし、オーディオ初心者の方やデジタルオーディオについて明るくない方、あるいはオカルト懐疑論に興味のある人間には楽しめる著書なのではないかと素人には思えます。
「まずこの本から疑ってみよう」ということなんですかね…