時代に生き抜くためには、失敗しない事であり、その為には結局当たり前の事をしっかり行う事につきる事を再認識させてくれる本。内容的にはあまり新しい事はないが、それをしっかり愚直に行うためにはどの様にのぞむべきかを詳説。やわらかなシステムとして対応する必要性は参考になる。

ジャンボジェット機長としての仕事術が紹介されています。
一般人から見ると、事故なく飛行機を飛ばせて当たり前とされる機長。
ですが当然、機長も人間。さまざまな要因が事故リスクを高めていきます。
そのリスクを個人の能力に頼らず、どのようになくしていくか。
航空業界のシステムは、過去の事故教訓を生かし、年々進化しているようです。

この本が真に役立つと思うのは、やはりビジネスマンというより、
インフラ関係の実務に従事されている、日常オペレーションが業務の中心である方々です。
かくいう私も、後者の仕事に従事しているので、
『行動』の章に記されていた、具体的なソフトシステムは、
自身も取り入れてみたいと思いました。

ただ、次の時代に向けて種を撒いて、新しいビジネスを模索していくような
ある意味元気のあるビジネスマンには物足りない内容かもしれない。

　ジャンボジェットの機長が書いた本です。飛行機を操縦するときの知恵を仕事に生かすことを教えてくれます。
　どんな遠くで起きていることでも、自分が実際に現場に行って見ることがいかに大切か。
　「どんな事でも気がついた事は口に出すこと」
　「５分前の精神で行動すること」
　「設計図を張り出すこと」特にこの設計図を張り出すことは、大きな紙に仕事のはじめから終わりまでを書き出すことで、自分自身がどこにいるかが明確になります。
　飛行機を操縦するとき、飛行機を組み立てるときには必ず大きな紙を見ながら関係者で相談します。
　大きな紙の設計図を見ながら仕事を進めることは非常に大切な知恵だと思います。
　ちょっと仕事の知恵が欲しい方にお勧めです。

下記の大切さを機長の視点から解説しています。

1. 疑う
2. 詳細を一言付け加える

他にも、撤退や仕事を断るという、厳しく難しい状況、
決めつけてしまう心理の罠についても書かれています。

タイトルに偽りは無いものの、過去の事例解説が長ったらしく、
結果は、あくまで憶測の面が多いので、
必要な情報は得られない可能性が高いです。

　元国際線のジャンボジェット機機長が、パイロットとしての資質、訓練をもとに、ビジネスマンへ提案する失敗回避術。
　航空機の運航に対しては厳密な安全管理が運用されていることは周知の事実。間違えを起こさないシステムをビジネスに応用しようということ。常に注意を怠るな、ということか。