見開き左にドイツ語、右に日本語
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巻末の解説の抜粋…
(著者が)ドイツのオイリュトミー学校在学中、朝のつどいで全員が大ホールに輪になり、
連絡事項のあと、教師が青い小さな本='魂のこよみ'を朗読するのが習いとなっていた。
…'魂のこよみ'に導かれて空間に入っていく体験は、過去とは一線を画す、密度の濃いものだった。…
瑠璃色で紙質に気を配った装丁がいつまでも愛読したい手触りです。
高橋巌さん訳との相違点は高橋さんが'霊'としている語を、秦さんは'精神'としている点。
例えば24週。
(秦訳) (高橋訳)
自分自身を たえず 創り出しつつ 自分自身を絶えず創造しつつ
魂の存在は みずからに 気づく。 魂は 自分自身を確認する。
宇宙の精神は 力を尽くして 宇宙霊は この自己認識によって
新たな自己認識に 息を吹き返し 新たな蘇りを続ける。
魂の闇から 自己の意識の そして 魂の闇の中から
意志の果実を 生み出す。 自覚せる意志を実らせる。