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青い麦 (集英社文庫)

価格: ¥310
カテゴリ: 文庫
ブランド: 集英社
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美しすぎる文章、そして訳。 ★★★★★
15、16歳のときには、まだ何も始まってないのに人生を憂えたり、絶望したりする。
そして、自分自身のまばゆいばかりの美しさに気づかないものだ。
「昼の少女」と「夜の婦人」との間に悩む美少年、そしてフランスの海岸沿いのひと夏の思い出。美しくないわけがないでしょ。
そして、このきらめくような文章の魅力をそこなうことなく訳している、感謝。
新潮文庫の堀口大學訳よりも滑らかなのではないか?そして字が大きい(ここけっこう大事)

読後、私にも夜這いしたくなるようなお相手がいれば・・・と思った。
女性って? ★★★★★
最後のプロットを読むまでは、幼なじみの、気心の知れた単調な親愛感と、美しいマダムとの性愛との相違を描いた、心理小説に近い内容と考えていた。ややつまらないが、上品なスタンダールを読んでいるようだった。

最後のプロットもまた、清々しくて、健康的な雰囲気で書かれているので、そのまま読み流そうとして、完全にひっくり返された。読み終えて、本を閉じた後も、なぜかが理解できず、混乱の中で、何かの間違いではないかと思いたくなるほど、動揺し続けた。

この最後のプロットがなければ、何度も翻訳され続けるほど、有名になるような小説ではないし、また、逆に言えば、この最後の展開のためにのみ、全てが書かれたのだろう。

高校生のとき、女性って、一体、何だろう、と考え込んでしまった一冊だった。