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女帝の手記―孝謙・称徳天皇物語 (2) (中公文庫―コミック版)

価格: ¥660
カテゴリ: 文庫
ブランド: 中央公論新社
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父の幸福、娘の幸福 ★★★★☆
遷都を繰り返し迷走した阿部の父、聖武天皇が、最終的に望んだものは御仏の加護だった。この間度重なる遷都で莫大な建築費、移動費等莫大な金がつぎ込まれているのを聖武天皇は気づいていても、本当はそれがどこから出て来たものかは、おそらく知らない。

でも大仏を建立し御仏の信仰によって父は幸せになった。

阿部内親王は孝謙天皇となるが、父のようにはならない、藤原家の言いなりにはならない、と誓っている。しかし、形を変え、彼女もまた藤原の、そのなかでも藤原仲麻呂の持ち駒となってしまう。

でも、阿部は仲麻呂の持ち駒(もちろん気づいていない)であることで幸福になった。

「心のよりどころを見つけた」ことでこの父娘の幸福は存在しているのが悲しくもせつない。

成長ドラマがわかる本 ★★★★★
今までの周囲にお膳立てされ、何も考えず、また、考えて行動する事を押さえられていた主人公が、真実の愛を知ることにより、自分が国のためになにをしなければならないのかに気づき行動していく、成長過程が非常にわかりやすくまとめられている。
単純に漫画とは言えない領域に達している。
歴史に興味のある方には、お薦めの一冊。