私は多種多様のビジネス書を乱読していますが、本書は非常に解りやすかったです。

　３３のビジネス思考を簡潔に説明しています。簡潔ですが、表層的ではなく、各項目の本質を少ない言葉で端的に説明しているので、理解し易かったのです。
　仕事のシーンや日常の生活でよくある出来事を事例に説明しているので、すぐにビジネス思考を使ってみることができそうです。


　また、著者の誠実さ、温かさなどが文章から伝わってきました。
　これは、ビジネス書を読んできて、はじめての経験でした。

　本の中で、関連項目のページが記されているのは、ネット上でリンクが張られているように読みやすく、
　巻末の「さく引」は、辞書的に使うために便利だと思います。

　著者のお勧め図書、サイトは「ビジネス思考」を学ぶだけでなく、使うために重宝しそうです。

　そのように、本の各所に、著者のサービス精神、親切さが見られます。

　
　「一度読んでお終い」ではなく、折に触れページを開いて使うような本だと思います。

　
　経営コンサルタントの中には、理屈ばかりで鼻持ちならない人が多くいますが、
　著者は、そんなコンサルタントではなく、誠実で、親しみやすい人なのでは？と勝手に想像しました。


　ビジネス書なのに、少し情緒的なレビューになりました。お許しください。

ビジネス書は数多く読んできたが、
本書は、とても解りやすい。
しかし、それだけではなく、とても面白い！読んでいて楽しい！

仕事や日常生活の中でよくある出来事をケースに
ビジネス思考を説明しているが、そのケースが面白い。
読み物のように読んでいても楽しい。

「ビジネスエンターテイメント」と言える新しいジャンルの本だと思う。

さすがにこれ1冊で『33のビジネス概念』を全て理解するのは厳しいですし、
項目によってはかなりあっさりした記述も見られます。

本田氏や勝間氏などある程度ビジネス書をかじってきた方でしたならば、今までの
学習知識の総まとめ・復習的に、ご自分のデスク等に配置して常に確認するなどと
いう使い方が私にはベストと思われます。この本をベースに各項目で＋αの知識を
得ていくのがプロへの道と思われます。

巻末のオススメ書籍リストはかなりイイと思います！

分かっているつもりだけど、簡単に説明するのは難しいフレームワークを、
平易な言葉遣いと図表で明快に解説されています。
若手がこの書籍でマーケティングなどに興味喚起し、次のステップに進むための
導入書としては最適ですね。

製造業のマーケティング部門で管理職をしていますが、ビジネス課題を解決するための思考をひととおり理解するのに有用な内容だと思います。
特に若手のマーケターは、インターネット・マーケティングやクチコミマーケティングなど流行の手法に惹かれる傾向がありますが、本書に書かれている「考える力」「伝える力」「実行する力」というビジネスの現場で必要とされる基礎的な思考方法の必要性を理解する助けになるでしょう。
普遍的な考え方や理論に基づきながらも時代にあった手法を適用することが要求される現在、前者を短時間で効率的に理解できる良書として推奨します。