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走る悪党、蜂起する土民 (全集 日本の歴史 7)

価格: ¥2,520
カテゴリ: ハードカバー
ブランド: 小学館
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政治史だけでは満足できない人にお薦め ★★★★☆

「走る悪党、蜂起する土民」とはうまくつけたものだ。

政治史だけでは、ただごたごたして
誰が何をしたのか、しようとしたのかが分かりにくい時代。
政治史の表に名前は出ないが確実に時代を進めて生きてきた
人々の姿が類書になくよく描かれていた。

おもちゃ箱のようにいろいろ盛り込まれた本書は
“面白い時代、中世を知る良い道標”になると
評価できる。

「貴賎上下の多くの人びとが入り交じり・・・・」 ★★★★☆
このシリーズの目的に十分適った一冊。
「はじめに 争乱のきざし」で本書で取り上げる室町時代への問題意識を明確に示し、
「おわりに」は著者:安田次郎氏の読者への、今日へのメッセージが述べられている。
丁寧に古文書を読み解かれ、事実の積み重ねと氏の推論で、
鮮やかな史観が示されていると思う。
この本くらいの分量は読まなければ、歴史に触れたとは言えないだろうが、
正直「こんなこと調べて何になるの」という自身の我儘も感じた。
要はりっぱな本です。
そしてとにかく「人びとは生きていた」
受験生必読!わかりにくい室町時代をわかりやすく ★★★★☆
南北朝・室町時代はわかりにくい時代だ。主従関係が希薄で、利害関係で生きる彼らは裏切ったり、裏切られたり。政治体制も複雑で、乱や諍いも多い。学習ではつい敬遠してしまう時代だ。この本では教科書では通り一遍で理解しにくい時代背景を丁寧に掘り下げ、なぜそのようなことになったのかの因果関係がわかりやすく記述されている。
日本史を受験科目に持つ受験生には必読の本。参考書などより、よほど頭に入る。