声の表情がより鮮明に!
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あの10万円ボックスは手が出なかったので、このように単品発売される日がきっとくるはずと信じ、待ち続けたこの一枚。
音質は通常版(?)と比べ確実に向上し、改めて彼女の表現力の素晴らしさにうなるばかり。
ただこのような物をリリースするのであれば、復刻版ばりに細部にこだわったものにしても良かったのに、と欲張ってしまう。
アルバムのオリジナルカラオケをつけていただければ、なお嬉しい!
特典のDVDは好みの問題になるだろうが、山口百恵さんのように某ベストテン番組に出演時の映像などを編集して収録したものだと、ファンとしては涙ものの貴重な一枚になるのだが…………
傑作だと思う
★★★★★
リアルタイムで松田聖子を聴いていたが、このアルバムは一言でいえば傑作であると思う。
音質もかなり良くなっている。いままでCD選書の音で我慢していたが、ようやく本物の
松田聖子を聴くことができたように思う。
夏は『ユートピア』、秋から冬にかけてはこの『Canary』と『風立ちぬ』。
たまに『North Wind』という感じかな。自分の中の松田聖子、定番です。
彼女の代表作か?
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83年作。松田聖子の全盛期を80年代半ばまでとすると、歌詞を三浦徳子が担当していた時期を前期、松本隆が担当してからを後期としている。このアルバムは個人的には後期の最高傑作と位置づけている。
なによりも彼女の歌唱が素晴らしい。そして22歳の彼女に対し、松本隆が大人の歌詞を提供している。たとえばTRACK2「Canary」では、同棲していた男と別れて、独り立ちする決意を爽やかに歌い上げている。マイナー曲が増えて、さらにバックの演奏をシンプルにしたことにより、アルバム全体が少しアンニュイな感じに統一されてしまったのも正解。
そして今回満を持して発売されたこのCDである。早速聴きました。9年前にデビュー20周年を記念して発売された8枚組のBOX「SEIKO SUITE」と聴き比べましたが、音圧が少し高めで、ヴォーカルは少し前に出てくる感じ、さらに各楽器の分離が明確になって、確実に音質は向上しているものの、極端にではない。2割増しといったところです。オマケのDVDの「瞳はダイヤモンド」の映像は通しの演奏ではなくて、さまざまな場所での映像を繋ぎ合せて、スタジオヴァージョンをかぶせている、という体裁でこれは賛否両論かもしれない。
なにはともあれ、21世紀のレコード業界の2大不思議、「松田聖子とビートルズのオリジナルアルバムのリマスターCDは何故発売されない(笑)?」の片方が無事発売されて慶賀の至りですね(ビートルズももうすぐ出るらしいし)。CDケースが厚すぎる(1.7cmもありました)、ブックレットに歌詞と曲ごとのパーソネルしかついていない、などの疑問点もありますが、全体的には値段相応、楽勝で合格点です。ベテランの聖子ファンのみならず、「聖子未体験」音楽ファンにもオススメです!!
よいと思います
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この「Canary」は、「アイドル」絶頂期のアルバム・・・というよりは「アーティスト」としての聖子さんを初めて全面に出したアルバムとして、個人的には評価しています。
そもそも、タイトル曲であるCanaryは、聖子さんの初めての作曲、それと全体的にバラード曲が多いのも、当時のアイドルのアルバムとしては異例だと今も思いますし、バックをサポートするミュージシャンは、日本が誇る超一流のスタジオミュージシャンの面々・・・、今「松田聖子」さんが現役で活躍されているのは、こうしたステップがあるからだと思います。
冬のアルバム
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夏の海やプールが似合う「パイナップル」や「ユートピア」とは全く世界が違う松本隆さん全作詞アルバム。
けど、このアルバムのマッタリ感は真冬に部屋で暖まりながら聞くといいですよ。
大ヒット曲「瞳はダイアモンド」「蒼いフォトグラフ」収録。ジャケットは笑わない聖子さん。でもそんな陰な雰囲気なアルバム「Canary」もなかなかお薦めです。
アルバムタイトル曲の「Canary」は聖子さん自身の作曲です。
「Misty」は妖しげな世界と聖子さんの美しい高音が重なり合って、後半盛り上がってゆくミディアムバラード。
派手さはないが、大好きなアルバムです。