前半のすなわち大瀧サイドよりも後半のB面の流れが秀逸。「流星ナイト」からラストの「December Morning」までの晩秋感は今聴いても震える。「白いパラソル」は「Romance」に差し替えるとさらに良かったが、もうこの流れで30年近く聴いてきたので、文句は無い。エバーグリーンとはこういうことだ!ただしDVDは見る価値無し。

“大瀧サイド”で語られることが多いようですが、私はＢ面の方が好きです。
ストレートな威力を残しつつ、ややかすれて艶を増した声と、
表情・情感豊かに、しかも自然さを失わずに歌うテクニック。
この二つを兼ね備えた、松田聖子が純粋に歌手として、最も充実していた瞬間が収められていると思うからです。
中でも「白いパラソル」での歌唱は、松田聖子のベスト・パフォーマンスではないでしょうか。
何度聴いてもジーンときます。

ちなみに、このアルバムをLPレコード、CD選書、Blu-spec CDと３種類持っています。それぞれの印象は以下のとおり。
　CD選書…やはり音の薄さが感じられます。
　Blu-spec CD…最も鮮明ではっきりとした音が聴けます。ただ、はっきりし過ぎて雰囲気が損なわれた感もあり。付属のDVDは数種のライブ映像の継ぎ接ぎに、CDの音を被せただけのお粗末なもの。
　LPレコード…鮮明さにおいてはBlu-specに一歩譲るも、温もりのある雰囲気が味わえます。私はこれが一番好きです。

このアルバムは俺が中学三年生の寒い冬、受験、追い込み、真っ只中で聴き込んだアルバムだ。冬の妖精から素晴らしい楽曲が続く。その後シングル赤いスイートピーが発売され松田聖子の人気を不動のものとする。深夜AMラジオでも勉強しながら本当によく聴いた。まだ受験戦争などという言葉が、あった子供の多かった時代の話しである。みんな受験勉強に必死で恋人づくりなどと甘い事を言ってる者は誰もいなかった。そこで聖子ちゃんの歌は応援ソングだったわけだ。そんな俺も、おっさんになり改めてアルバムの歌詞カードを見てみたのだが、そうか大瀧詠一、鈴木茂プロデュースという凄いアルバムだという事を今さらながら知った。
そりゃいいアルバムになるはずだ。しかし当時、聖子ちゃんは過酷なスケジュールなあまり、このアルバムから声や歌い方が変化する。大瀧詠一の楽曲は難しかったのだ。それを、これで、どうだと見事に歌いきる聖子ちゃんはアイドルからアーティストに変貌する。

その後、CANDYやWindy Shadowも冬アルバムの名作となる。

ＤＶＤの特典ってどうしてあるのかわからない
根本的に松田聖子及び８０年代のアイドルは今見るとビジュアル的にはきついものがある

「風立ちぬ」以外はどうでもいい曲ばかりだ
どうしてこういうのをＣＤ化し商売にするのだろうか？
まさにリサイクル商売の典型例だ

かなり期待して買ったのですが、ブルースペックCDの音質もそこそこ、DVDもおまけ程度、ケースもプラケース、ライナーは無し、歌詞カードのみ。
　気合いが感じられません。当時のジャケットを再現した紙ジャケ仕様（大きさはCDサイズでいいです）、帯、ライナーも付けてさらにピクチャーCDくらいにしてくれないと。限定版の意味がないです。ソニーはお客の気持ちを分かっていないんじゃないかな？
　サービス、サービスゥ。