真夏の舗道、暑く焦げる午後、プール帰りの二人の微妙な距離を歌う「ピーチ・シャーベット」からひと夏の旅行で知り合った現地の恋人と別れる時を描いた「マイアミ午前5時」、隙が一切無しの完璧なポップ・アルバム。エクスタシーを描いた「天国のキッス」なんて当時のアイドルではちょっとあり得ない歌詞だけど、サラッと歌いこなす彼女に脱帽。このシリーズのリマスタリングはこの『ユートピア』は以前のCDでは比較的音の抜けが悪くて、こもった感じ(特に「天国のキッス」!)が解消されており、正直、アナログLPより音質が悪かった以前のCDを所有している方にもオススメ。ただしこのアルバムの正しい音はやはりアナログ盤のような気もしなくは、無い。あの時代の「空気感」はアナログ盤がいちばんかもしれない。

当時アルバム/シングルを１枚も買ったこともなくラジオやテレビの歌番組のみで松田聖子の音楽を聴いていたわたしが３０周年という記念の年にベストアルバムで歴代ヒットシングルを堪能しようかと思い、diamond　bibleを購入したが、とにかく音、声が味気なくてがっかり。そしてこの一枚を購入。楽曲のすばらしさがいうまでもないことはこのアルバムが出たときから証明されているが、この音質のよさに聖子ファンでもなんでもないわたしがこのシリーズのほとんどすべてを購入する気にさせた素晴らしい１枚です。聖子の声質の幅を感じ、伸びやかな高音にふるえがきました。ＤＶＤはだめだしが出ているのでみてもいませんが、ＤＶＤなしでもこの値段でこの音がきけるなら決して高い買い物でないと思いました。最高の時代に最高の声、表現力を持った稀有な歌声を多くの人に堪能してほしいです。あとはSeiko　BoxかDiamond　BibleがBlu-Spec　CDで販売されたらもうこれでいうことありません。

今回のシリーズでは、sound of…、precious…以外、どの作品も、色々な意味で大変クオリティが高いです。

その中でも、当時恐らく聖子さんの作品では初デジタルレコーディングとなったこの作品から、音のキレが良くなっていったように思います。
作品自体の良さに加えて、音の質も向上しつつあった時代のアルバム。

リマスターは、以前の大ボリュームBOXと変わらないようなので、ブルーレイ仕様とはいえ、画期的には変わらないように思います。
CDなら、3800円だった初プレスの方がマニアには良いかもしれませんね。

歌詞カードはアナログに近く再現されています。
どうやらブルーレイ仕様のシリーズは、どの人の作品も(収録曲やブックレット等)なるべくオリジナルに忠実に…という感じのようですね。 とはいえ、どうせ2枚組にするなら、ボーナスCDの方が全然良かったように思います。

帯や紙ジャケットにして欲しかった等々、不満は多々ありますが…
また5年後とかに、(技術の向上を伴って)しれっと再リリースするのでしょうね。
大人の事情ってヤツですかね。

何にせよ、当時アイドルジャンルで、さらに時代を考えると、作品も正に奇跡のクオリティなので、良かったら一度聴いて頂きたいです。
あ、ただ多少の時代性はありますよ。その点だけはご勘弁を…

リマスター音源がBlu-spec CDで発売されるとのことで予約して買いましたが、はっきり言って期待はずれでした。
中低域は厚くなっていますが、代償として高域がスポイルされて、音がこもって聴こえます。
ハイハットやシンバルの音が小さく聴こえ、ボーカルもにごって聴こえます。
全体に音が丸くなって、キレもなくなっており、CD選書の音の方が良いくらいです。
また、余計なDVDなどつけなくて良いので、もう少し安くして欲しかったですね。

アルバム自体は最高で音質もです!しかし゛80年代の映像が特典としてつきます″みたいに書かれていてテレビで天国のキッスを歌ってた頃の映像?と期待を膨らませ予約しました。聖子と関係が深いソニーだから昔の映像を寄り集めて特典にしてくれたのかなと思っていました。見てみると正直残念でした。コンサートのつなぎ合わせでした。それもこのコンサートの分は全部持っていたのであ〜あという感じです。30周記念だし、ソニー=聖子という印象が強い。余計に他ではできない物をして欲しかった!そのくらい頑張ればできたと思う!手抜きのようにも思います。今の聖子も素敵だけど昔の可愛い頃を綺麗な映像のDVDで残したい。アルバムを聴けばその当時、聖子の顔も浮かびます。聖子の歌は思い出と一緒に生きてきているので。色々な考え方あると思いますが私は今回そう思いました。