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聖徳太子はいなかった (新潮新書)

価格: ¥735
カテゴリ: 新書
ブランド: 新潮社
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そんなに気張らずに、暇つぶしに読んだらいいんじゃないですか? ★★★★☆
 ま、いなかったでしょうね、そりゃ。少なくとも、さまざまな超人伝説と業績に彩られた聖徳太子は実在しません。するはずがない。
 なんか、この本は評判が良くないみたいですけど、私は結構楽しめました。
 確かに著者オリジナルの研究成果に立って聖徳太子の実在を否定してるんじゃなくて、他人の業績に言及するって仕方で話が進むんで、これだけ読むと騙されたみたいな気分になるかも知れません。それから、聖徳太子伝承が事実の核を持っているという「証拠」を一つ一つ引っくり返していくという話のラインと、それがどうして引っくり返ったことになるのかという書誌学的なイロハを説く話のラインとが錯綜してて、しかも「この際、ついでに…」って感じで各方面への嫌味やら皮肉やらを挟み込むものだから、ちょっと雑然としてるのは、その通りでしょうね。
 あと、聖徳太子がなぜデッチ上げられたかという推理は、今ひとつ切れ味がない。
 でもね〜、別にお勉強しようと思って読んでないんで、息抜きで読んでるんで、ま、いろんなネタが詰まってて面白かったですよ。そりゃ年に数回、お勉強モードで「さあ、教養積むゾー」って気合入れて新書に取り組む善男善女が、たまたまこれ買っちゃったら腹立つかもね〜。
時間を返して欲しい ★☆☆☆☆
他の皆さんが声をそろえて言っていることと全く同じ事ですが,このような「チラシの裏にでも書いていればよい内容の本」を出版する出版社への抗議も込めて,あえて書かせてもらいましょう。

「新書」というものは,手短にその筋の良質な情報のエッセンスを読者に興味深く紹介するメディアとして認知されてきたものです。
物知りじいさんの与太話を聞かせるためにあるものではないでしょう。
この筆者は,全く読者のことを考えない。ただ,自分の豊富な学識だかなんだかに酔って,駄文を垂れ流すだけです。
本当にこういう文章を商品化し,大衆に読ませることに「はばかり」がなくなるほど,人は無惨になってしまうのか,目を疑います。

勿論,興味深い内容が無いでもないのです。しかし,この筆者は,一流のスノビシズムかなんだか知りませんが,あっという間に読者を置き去りにして,筆を進めていく。
「そこをもう少し知りたいんだよ」という読者の知識欲をここまで裏切る本が,新書の体裁で,このような興味をそそる題名で出版されていることを強く抗議するしかありません。

新潮社,いい加減にしなさい。

最低 ★☆☆☆☆
本を読んで初めて腹が立ちました。
偉そうなことを言っている割には、意味がないし、まともな検証もなされていない。しかも文章がド下手。(どんなに修飾語を連ねて飾っても、言いたいことが伝わらない文は、ド下手と言われても仕方がないと思います。)一部の人にしか分からない文章しか書けないのであれば、新書で出す必要はないのではないでしょうか?
学問の面白さを教えてくれる本 ★★★★★
 壬申の乱で政権の座に就いた天武天皇は、自分の政権奪取を正当化する
必要と、二度と自分のような簒奪者が現われないように、神聖な皇太子の
前例を作る必要に迫られて『日本書紀』を作らせた。その中に巧みに織り
込まれたのが聖徳太子だつた。

 話はそこから十七条憲法、帝説、法隆寺、三経義疏と進んでいく。モデ
ルが梁の昭明太子であるのは常識らしい。

 その間に類例として古今東西の古典的書物とそれについての学者たちの
研究がきら星のごとく散りばめられて、書誌学、文献学、そして学問とい
ふものの面白さを教えてくれる。ざっと書名だけを眺めてもわくわくさせ
られる人もいるはずだ。

 一方、それが退屈に感じられ、この高度な内容を誰でも分かるようにし
た文体の軽妙さが却つて鼻につく人がいるかもしれない。結論だけ知りた
ければ「結の章」だけ読めばよい。しかし、それではこの本のすごさを知
つたことにはならない。

 これは谷沢永一という人が勉強熱心な博覧強記の人であることの一端を
覗かせた本である。
ご長寿早押しクイズ ★★☆☆☆
 あれっ、谷沢永一って、こんなに文章が下手だったけ、というのが第一印象。このレビューを見て、みんな同じ印象を持っているんだなというのが第2印象。
 で、第3印象としては、あれっ、これって巨人軍オーナーのワタナベさんじゃない、酔ったふりして、世論誘導しているつもりが、酔ったふりが、ふりじゃなくなって、だれにも相手にされなくなっちゃう。
 ようするに、谷沢先生も年取っちゃたんだなということですよね。
 そんなに威張らなくてもいいじゃない、とか、そんなに大衆迎合する必要もないだろうにとか、いろいろあるけれど、結局、人はいつしか「ご長寿早押しクイズ」の回答者になっていくのだ、それは避けられないサダメなのだ、と思います。
 だからこそ山本夏彦センセの偉さが分かっちゃったりして。