こんなものじゃないでしょう?
★★★★☆
あまりルーファスらしくないアルバムですね。
「Do I Disappoint You」と「Tulsa」は絶対に聴いて!!と言いたいけど他が地味すぎる。
やっぱりルーファスにはゲイ的美学が全開になったキャンプなアルバムを期待してしまうので,今作は普通すぎるというかヘテロすぎるというか・・・
ちょっと疲れた時に聴くには良さそうだけど,初めて彼の作品に触れる人にはもっと彼らしいアルバムから聴くことをオススメします。
アメリカの個性派男性ソロ。
★★★★☆
基本的なスタイルはほとんど変化せず。前作、前々作にあたるWant One,Want Twoがクラシックよりだったのに比べると今回の最新作はそれらより幾分かポップス寄りになっている。17世紀のクラシック〜トラディショナルまで良く聴いてエッセンスを吸収しないと作れないような完成されたソングライティングは、マンネリ化の進んだ北米の男性ソロミュージシャンの中で一際輝いている。#2のGoing to a Townを筆頭にその退廃的な世界観とは裏腹に、馴染み易いメロディラインがしっかりと構築されており万人受けする要素も同時に備えたかなり高品質なアルバム。#9のTulsa、#11のSanssouciは中でも白眉の出来。個人的に前作のWant Twoが好みなので星4つだが、オルタナティヴシンガーが好きなら前作よりこっちが入り込みやすいかも。
完璧!だけど、なんだかちょっと喰い足りない。でも、スキ
★★★★☆
Rufusの全楽曲の中では“art teacher”が好き、アルバムでは“Want2”が最高!っていうアタシにとって、こんどのアルバムは「完璧!だけど、なんだかちょっと喰い足りない」感じがしてる。
Rufus、きっと今は幸せなのよネ。愛する彼とうまくいってて、幸福なカンジがビシビシ伝わってくるワ。
ジャケットデザインなど、あれこれドイツにちなんでるのも、その辺りが背景なのよネ。
Rufusのファンとしては、Rufusが幸せならばそれでいいって言ってあげたいけど、不安とときめきで崩れそうになりながらも、ぴんと張りつめた畸形の美しさを保っていた以前のRufusからは、やっぱりちょっと変わっちゃった感じが、聴いてるアタシの一番深いといころをくすぐられない原因なのかしらって思う。
アーティストからエンターティナーの方向にシフトしたってことなのかしら。
それでも、Rufusのすばらしさが損なわれたことにはならないけれどネ。
Rufusはこれからも、もっとすばらしくなる、さらに化けてくれることを願って、星四つ。星といえば、表題作のRelease the Starsは最高ね。このCD買ってよかったワ。
サウンドファンタジー
★★★★★
意外に評判がよくないのでちょっとびっくりしました。
たしかに今回は今までで一番ポップで明るい印象ですが、僕はそれを彼のキラキラ感がサウンドファンタジーとして爆発したととって大変気に入ってます。
セルフプロデュースですしね。
歌声も鼻声なのにド派手なオーケストラに引けをとらない相変わらず素晴らしいものですしこれからも期待しています。
ライブが楽しみだ!
年間ベスト5クラス
★★★★☆
本当にこの人の感性の鋭さといったら想像を遥かに超えている。大多数がカントリー、フォーク寄りかジャズ、ポップスに傾倒しているアメリカのシンガーソングライターの世界にこれだけクラシカルな世界観を持つ人がいるということに驚き。アメリカの層の厚さ、存在するミュージシャンの幅の広さには恐れ入る。この5作目の出来は、前作よりキャッチーさに磨きがかかったが、同時にそれまで通りの世界観を誇示している感じ。一曲目のDo I Disappoint Youの歌い口を聴いてファンはまた安心するだろう。加えて比較的落ち着いた感じのGoing To A Town、Sanssouciの叙情的な雰囲気は見事としかいいようがない。音楽的なものだけでなく、歌詞もこれまた濃い。等身大のラヴソングやお芸術ぶったレクイエムなんてどこにもないが、この人の歌詞はいつも賢明でクールだ。ゲイということがどれだけ影響しているのか分からないが、性別やナショナリティの枠組みなんぞ彼の音楽は軽く貫通して心に響く彼の音楽は大衆音楽の本質を良い意味で体現している。