1話読みきりとして、読んだ場合ですが、私のお気に入りは
『水上バス』です。人間嫌いのミセズ・ハーグリーヴスが、
一人っきりになりたくて、家を飛び出していくのですが、これは今の
日本人でも、そういう気持ちになる時はありがちなので親近感があると
思います。また、彼女がそう思うに至った出来事たちも、身近で
ありがちなことです。無人島に行きたいと思ったミセズ・ハーグリーヴスが
現実に行ったのは、風も肌を刺すように冷たい日にテムズ河の水上バスだった。
そこで彼女が出会ったものは...。
とても大切な何かを語りかけてくれるストーリです。
他人に振りまわされて疲れている方には、とくにお薦めです。