もう1度,Fから読み返す気もないのでした
★★★☆☆
正直あんまり好きではないですが・・・
百年密室までつながってくると,もうどうでもいいかって感じ。だらだら読んで眠くなることおすすめ。
もう1度,Fから読み返す気もないのでした。
四季シリーズ完結編は、森博嗣流哲学書。
★★★★★
自分が存在する理由、一度はぶつかる疑問。自分は何のために生き、存在し、どこに向かうのか?生とは、死とはなにか?常識とは?なぜ人を殺してはいけないのか?ヒトという生き物を客観視すること、また自我というものの存在を確認すること、自分自身が生きてきたこの短い期間でさえ、周りを取り巻く環境は劇的に変化しています.ヒトはどこまで行き着くのでしょうか?ヒトはヒトを作り出せるだろうが、ヒト以上のものを作り出すことはできない.たぶん私の生きている間には、到達できないでしょう。四季のような人類そのものの未来をかえてしまうような、怪物が出現したとしても、限界はある。器としての限界。科学者として、創作者として、表現者として、森サンが示したビジョンに共感した太団円でした。
矛盾は綺麗かもしれない・・・
★★☆☆☆
森作品の中でも、トップの人気を誇る真賀田四季にスポットを当てた
4部作の最終巻。じっくりと天才の思考をトレースした気分に浸る事が
出来る。
S&MシリーズやVシリーズのキャラとの絡みもありファンには喜ばしい
限り。森氏の言う「全作品を通して評価してくれれば〜」という狙いも
ハマっている様にも思える。
が、ファン故に感じてしまう違和感、後付感を覚えたのも事実。これは、
自身の読解力の無さや勘違いかもしれないのだが・・・
「矛盾は綺麗」
四季博士の台詞で、最も私が好きな言葉だ。この作品(四部作纏めて)に
感じる矛盾や違和感もひっくるめて愛でろと云う事なのだろうか。
凡人たる私には、非常に難しい問題定義である・・・。
詩のような物語・完結編
★★★★☆
四季シリーズの完結編『冬』。人の思考の矛盾こそが美しいと、常人には理解されない四季は言う。たとえすべてを理解できても、予想できない未来はある。
詩のような物語の進め方は気に入っています。
犯人、トリック云々より人物の心情風景に描写をいれているあたり、他人には理解されないことと思いますが、こんな物語も在って良いと思います。
物語はまだまだ続きます。
さまざまなストーリーを無理して繋いでいる意味は?
★☆☆☆☆
2004年2月29日リリース。僕の持っているのは『四季』の愛蔵版と言われるモノで、これを持っている人にしか手に入らない『豆本』の引換券が付いているという企画モノである。これに象徴されるようにこの『四季』という作品は余りにも企画に走りすぎていると思う。
何しろS&MシリーズとVシリーズの秘密というのが最大の売りであり、そのために無理矢理にストーリーを展開しているのは否めない。ここまでする必要が何故あるのか?最後にはウォーカロンまで登場したりしてきて、ただただ読んでいて苦痛である。作者はどういう意図でこの作品を書き上げたか分からないが、後世に汚点となる作品だと思う。
ただ一つ許せるとしたら『虚空の逆マトリクス』の『いつ入れ替わった?』の後日談みたいな『秋』の部分だけである。四季の生態を読んでいて本当の天才はこうじゃない、と僕は強く感じた。