できれば2段組でもう少し長く読みたかった
★★★★☆
春夏秋冬の四部作の一作目。できれば2段組でもう少し長く読みたかったところ。
このシリーズ単体で読むのはもったいなく,「S&Mシリーズ」,「Vシリーズ」の流れで読むのがお奨めかと。まあ,「S&Mシリーズ」でも,著者の執筆順と出版順が異なっていたこともあり,どこから読んでもいいのだろうけれど。
先行2シリーズとのリンクは「ああ,ここでつながるんだ」と,子どもの頃みた「21エモン」と「ドラえもん」の同時上映を思い出す・・・
夏が楽しみ。
何も記憶に残ってないんですけど、面白くなかったと言うことだけは記憶にあるんです……。
★☆☆☆☆
のっけから始まる禅問答の如き観念論……。やめてくれぇ、「すべてはfになる」で全く意味なしだったから読む気がせん。で盛大に飛ばし読み、内容全く記憶に無し……、すまん。
で、唯一の感想と言えば、この真賀田四季なる人物、受け答えが麻原彰晃にそっくりなんですけど、わざとなの?
作品の感想はそれだけだったかな……。すまん。
あとクソ面白く無かったことだけは覚えているんだが……。すまん。
これだけで書評を書いて、すまん。
覚えて無くて、すまん。
面白くなくて、すまん……って、これは自分が謝ることじゃないか……。
森博嗣の考える天才像〜真賀田四季、それは常人には理解し得ないもの
★★★★☆
「すべてはFになる」のなかで登場した超天才、真賀田四季とは、いったいどんな人物なのか?四季シリーズは、もう一人の人気キャラ、四季にスポットを当てたものです.天才という言葉はよく使われますが、だいたいは子供が大人のまねをする程度。でも、この世の誰もがまったく理解できないほどの超天才がいればどのような人生を送るのだろうか?すべての事柄について、最先端の能力を持つ人間などいない訳ですが、もし、人類を超越した脳を持つ人間が現れたとしたら、体力的に劣った幼少期にはまず、保身のために人を欺き、保護をしてくれる人々を懐柔する必要があるのでしょう.森サンお得意の「僕」という人称に何人もの人格を持たせることで、読者を混乱させる技は、小説ならではのものですね.四季のなかの「キシオ」、兄のキシオ、そして透明人間としての「キシオ」が混在して混乱しますが、まだこの時期は人間っぽい感情をもっているのかもしれません.作者の天才というものに対しての思い入れが感じられるシリーズです。
天才についてかんがえる。
★★★★★
森博嗣のS&Mシリーズ、Vシリーズを読んだ事のある方には印象深いであろう天才、真賀田四季の話。
上記のシリーズを知らなくても読める事は読めますが、知っていた方が読みやすいし話においていかれずに済みます。
春あたりの書き方は謎の語り手でもやもやしますが、話が進んでいくにつれ解消されました。
天才の思考回路なんて考えた事もありませんでした。
書くのは無駄な行為。
目に映る全てを記憶し、いつでも思い出せる。
人が死んで悲しい?それに答えた四季の言葉。
色々と「そうか、天才はこんな感じなのか」と思わされました。
私が四季のような天才だったら、どうなんだろう?
知識を得る喜びは永遠に尽きない?
その人が目の前にいなくても全てをトレース出来るなら、ひとりで生きていける?ひとりで生きる意味はある?
なにもかも嫌にならない?
天才の思考、というおよそ理解の範疇を超えるものの、片鱗を伺うことができる珍しい本でした。
ミステリーではないので注意です。
森作品で真賀田四季に興味を持った方、天才の思考に興味のある方にはオススメです。
これを読んだら他シリーズを読み返したくなりました。
天才の描写
★★★★★
四季が自分の頭の中にあるものについて解説するくだりが印象的でした。
ああ、天才ってこういうものなのかなあ、と感じさせられます。
抜群の存在感と、圧倒的実力を備えたキャラクタです。