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トオマス・マン短篇集 (岩波文庫 赤 433-4)

価格: ¥903
カテゴリ: 文庫
ブランド: 岩波書店
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マンのエチュード 美的趣味を含めた ★★★★★
20世紀ドイツ文学の巨匠トーマス・マンが若くしてブッデンブロークスを初めとして一連の教養小説(Bildungsroman)の大家となる予兆を集めた初期のエチュード(習作集)。かなりの作品が20代前半に兄ハインリッヒとともにイタリアに遊学した経験を元に書かれている。以前は2巻本であったが、今回から1巻になった。彼のエロティズム趣味を直接間接描いた衣装戸棚(Der Kleidershrank)など、後年の芸術家シリーズを予見させるものも含み、作家論を準備するには必読の作品ばかり。この短編集の重要性を指摘しているのは、北杜夫と辻邦生の両氏。大作家も生まれながらに大が着く存在ではないことを証明しているが、重要な初期作品集。
初期短編集 ★★★★★
ドイツの大作家、トーマス・マンの初期短編集である。
処女作といわれる「幻滅」から、「道化物」「小フリーデマン氏」「悩みのひととき」などが所収。トーマス・マンの短編がまとまって収められたものは、現在この文庫の他にはないだろう。

訳者の後記にあるように、「どこか生活の機能が充分でないために、実生活の重圧にたえかねてほろびていく人間」を描いたものが多い。どれも珠玉の名編だが、特に、「衣装戸棚」という掌編は叙情的な夢幻性を感じ、この短編集の中でわたしは一番好きだ。

訳文がすこし生硬なのだが、同出版社の「ヴェニスに死す」や「トニオクレエゲル」を楽しめた人は、違和感なく読めると思う。

評価に困りますね。 ★★★☆☆
読んでいて、好みのものと、そうでないものの区別が出来てしまい、「判断に困るなあ」が正直なところです。私的(当たり前ですが)には、トオマス・マンは長編のほうが、好きなので。「ファウスト博士」も控えているし。(笑)