霊的真理の必読書
★★★★★
このスピーア夫人による『続インペレーターの霊訓』をシルバー・バーチの教えと同じようなものだろうと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、それは間違いです。
本書の結びの部分にモーゼスの次のような言葉があります、「真理のすべてが一人の霊媒のみを通じてもたらされることは有り得ません。多くの側面をもつ真理がたった一個の精神に収まりきるわけがありません。そうした様々なチャンネルを通じてもたらされる真理になるべく多く耳を傾けることで、真理のすべては無理だとしても、その多くが把握できるのです。もうほとんどを知り尽くしたと思う人は、これから学ぶことになる人です」。
本書を読んでから、モーゼス自身による正編の『インペレーターの霊訓』をぜひ読んでみてください。コスモ・テンから平成元年に出版された霊訓(上・中・下)は現在絶版で中古商品としてしか買えませんが、昭和60年に同じ近藤千雄訳で出版された霊訓(上・下)が「心の道場」から復刻されています。後者は文章体で訳されやや厳めしい文体です。
私は前者の口語体で訳された『霊訓』コスモ・テン版の方がシルバー・バーチのように親しみやすいので好きです。
「心の道場」はグーグルで検索してみてください。なお、念のために申し上げますが、私は「心の道場」とは何の関係もありません。
インペレーター霊は、次のようなことも語っています、「この民主主義の時代においてはキリストのような巨大な予言者が一人だけ出現しても効果はありません。これからの時代は真理が様々な手段で様々な人間に合うように届けられます、というのも、ある精神レベルに達した人なら受け入れてくれることであっても、そうでない人にはその真価が見抜けないからです」。
繰り返しになりますが、どうかシルバー・バーチの霊訓だけを読んで、真理がほぼ分かったと思わないでください。真理の把握に終りはありません。真理の吸収に飽くことを知らぬ者でなければならないのです。
また、真理を様々な角度から学ぶこと、様々な精神構造の表現から学ぶことは決して無駄になりません。例え、それが偽物であることを見抜いて本物をより良く知るということになってもです。レッテルや他人の意見ではなく、常に自分自身の理性で本物かどうかを判断することが大切です。真理は魂に刻み込み、それを生きなければならないものだからです。
シルバー・バーチ霊もまた言うように、「真理はたった一人の偉大な人物によって広められるように計画されているものではありません。物的世界の無数の人間を通して浸透していくように計画されています」。あなたが幅広く真理を学んで、真理を浸透させる人になることも神様が計画し望まれていることなのです。そうでなければ、多様な人々の住むこの地上に真理も平安も平和も根付かないのです。あなたが自分の周りの人に日常生活を通じて、もっともその人たちにあった言葉で、もっとも適した時に真理を教えてあげなければならないのです。少数派であるわずかな人にのみ理解されるシルバー・バーチの孤高の教えだけでは、大多数である利己的な人の目と耳を開くことは決してできません。
あなたが一番愛し思う人に、あなたの言葉が最も説得力のある真理の言葉であるべきなのです。
読んで下さいまして、有難うございました。
父なる神様、私たち子供の叡智と知識を増し、さらに多くを渇望するように導きたまえ。
シルバーバーチに先立つ霊訓〜キリスト教の歪んでしまった教義を正すために
★★★☆☆
有名な『シルバーバーチの霊訓』シリーズの近藤氏の翻訳。
近藤氏が三大霊訓と数えるもののうちのひとつであるが、
この霊訓は、時代的にはシルバーバーチよりも前に当たるので、
シルバーバーチによって明かされる真理よりも随分浅いものである。
高級霊によって届けられる「霊訓」は時代とともに、また
人類の進歩とともに、人類の理解度に合わせてその内容が
向上進歩していくものらしい。したがって、インペレーターが
霊媒モーゼスを介してもたらした真理は、シルバーバーチが
バーバネルを霊媒にしてもたらした真理よりは内容が薄い。
シルバーバーチの真理普及の前座となるものだから、それは
致し方ないのかもしれない。
さて、『インペレーターの霊訓』であるが、これは具体的には
キリスト教の聖職者であるモーゼスに対して、如何にキリスト教の
教義が、本来イエス・キリストが示していた真理から掛け離れて
しまったかを説いている。インペレーターの啓示の前に、
教会によって歪められたキリスト教の教義を疑うことなく信奉してきた
熱心な聖職者・モーゼスが葛藤に揺れる姿が描かれる。
聖書原理主義もそうだが、善人ゆえに間違ったものまで無批判に
信じてしまうことほど罪なこともないような気がする。
誤った信仰打破を目的として、高級霊が地上まで戻ってきたのだ。
(念のため断っておくが、聖書の全てが間違っているわけではない。
一部歪められた、或いは間違って残った部分があるということだ)
私はシルバーバーチを先に読んだのだが、本書の内容も
シルバーバーチを読んでいれば、内容が被るものも多く、
また「シルバーバーチの霊訓」にも、近藤氏の配慮により、
関連事項として本書からの抜粋が数多く登場する。
本書を読んでみても良いかも知れないが、以上のような理由で
シルバーバーチを読んだならば敢えて読む必要性は感じない。
内容はかなり重複するものと思って良い。
『シルバーバーチの霊訓』の方が数段面白い
★★★☆☆
有名な『シルバーバーチの霊訓』シリーズの近藤氏の翻訳。
近藤氏が三大霊訓と数えるもののうちのひとつであるが、
この霊訓は、時代的にはシルバーバーチよりも前に当たるので、
シルバーバーチによって明かされる真理よりも浅いものである。
高級霊によって届けられる「霊訓」は時代とともに、また
人類の進歩とともに、人類の理解度に合わせてその内容が
向上進歩していくものらしい。したがって、インペレーターが
霊媒モーゼスを介してもたらした真理は、シルバーバーチが
バーバネルを霊媒にしてもたらした真理よりは内容が薄い。
シルバーバーチの真理普及の前座となるものだからだ。
私はシルバーバーチを先に読んだのだが、本書の内容も
シルバーバーチを読んでいれば、内容が被るものも多く、
また「シルバーバーチの霊訓」にも、近藤氏の配慮により
関連事項について本書からの抜粋が数多く登場する。
本書を読んでみても良いかも知れないが、以上のような理由で
シルバーバーチを読んだならば敢えて読む必要性は感じない。
内容はかなり重複するものと思って良い。