北欧路線、小休止
★★★★☆
このアルバムが出てからもう8年が経つ。『Garden』での鈴木慶一の起用、それ以降の「北欧の天才」トーレ・ヨハンセンとのコラボなどで独自の世界を確立した原田知世が、その歩みを小休止させたアルバムだったのではないかと感じる。“作品は全て自作、セルフ・プロデュース”という事もあり得意の北欧カラーが若干ナリを潜めているため、「中途半端」という印象を持つ人もいるかも知れないが、その見方は正しくない。この作品は『Garden』以前の世界にいったん立ち返った作品であり80年代風のアレンジを意図的に盛り込み“古き良き時代”を再現させるのが狙いだったはずだ。原田自身の手による各楽曲は詞の世界もメロディーも予想以上にセンスの良さを感じさせる。特に「Road And Blue Sky」の仕上がりは、目立つ曲ではないものの意表を衝かれたような感じで感心させられた。また「秘密のキス」では急にバックの演奏との距離感が絶妙になり、この曲に限って言えばVo担当の原田を中心に据えた「バンドの音」と言っても過言ではない。
人によっては北欧色の強い他の作品が肌に合わない人もいるかも知れないが、その意味ではこのアルバムは“歌謡曲っぽい”というか日本的な聴き易さがあるため構えずにスッと聴ける作品だ。決して悪いアルバムではないのは確か。
すごく好き
★★★★★
このアルバムは原田知世さんが全曲 作詞されてるんですね。
びっくりしました。とても綺麗な詩でファンになりました。
特に「Road znd Blue Sky」「花と人」「LOVE*TEARS」の詩の内容が好きです。
このアルバムは どこか懐かしい感じがします。優しい歌に仕上がっていて
原田知世さんが作曲されている曲も全て好きです。
このアルバムのタイトル「a day of my life」もハマリました。
確かにアンニュイな歌い方は少し気になりましたが 綺麗な声なので心地よく
聞くことが出来て気に入っています。
中途半端な感じ
★★☆☆☆
彼女はトーレ・ヨハンソンによって
新境地を開拓し、花開いたといえる
けれども、このアルバムは北欧ポップスを意識し過ぎて
彼女の自分に陶酔し切った歌い方が、鼻につく
彼女が消えちゃってるなーって、思う
唯一の好感触は
ヒットした「ロマンス」のニューバージョン
このアレンジも有りかなって。
懐かしく思う
オルタナポップス
★★★★★
ピチカートファイブ、トーレヨハンソンが好きなのだろうなというのがよ~~~~~~くわかる一枚。趣味性のかなり高い感じのこのジャンル。きちんとこなすのはかなりむずかしい。特別これといった個性やオリジナリティーは感じられず。やはりタンバリンスタジオサウンド+アシッドジャズサウンドですかね。ソングライティングセンスが弱いのと楽曲のフックが弱い。レトロ、微熱感覚、60年代のフランス映画、ヨーロッパ感覚を表現したいのだろうが、これらの絶妙なバランスはやはり芸当に近いレベル。ピチカートの物凄さがわかった次第。
10点中3点