氏の考える礼儀・粋であることは私個人も大いに賛同するところではあるのですが、この本はどんな本だと言われれば、振る舞い・暮らしをテーマとした山口瞳氏の風刺風エッセイなのでしょうか。ただ、最近の人付き合いが希薄な風潮の中で、自分は人付き合いを大事にしたい、と思う時に思い出す本かな、と思います。
粋とはなにか,礼儀作法とはなにか,自分にとっての礼儀のスタイルは何か,他人にはどのようなスタイルがあるのか…そんなことについて考えてみる機会があれば,おのずから礼儀作法は身についていくものではないか。
一読して,そんな気持ちになりました。