私が今まで読んできたマンガは「誰が悪い」というのが明確なものばかりで、特に自分で考えなくても勝手に悪者があぶり出されてゆくのですが、この作品に限っては様々な人を手にかけて、最も悪いと思われる小夜子がとてもかわいそうに思えてきます。
なぜ17歳の女の子がそこまで冷たい人間にならなくてはいけなかったのか…またなぜ涼もあそこまで大人にならなくではいけなかったのか。10代の心の純粋さを考えると胸が痛くなります。色々なことを考えさせられる作品です。