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パノラマ島綺譚―江戸川乱歩全集〈第2巻〉 (光文社文庫)

価格: ¥1,050
カテゴリ: 文庫
ブランド: 光文社
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乱歩メルヘンの花 ★★★★★
この本に収録されている「パノラマ島奇談」という物語。
死体と自分を入れ替えるシーンなど色々と不気味なシーンが出てきますがなんのことはない、
この話ほんっとに超のつくほどのメルヘンなのです。
少女漫画の美少女が美男子の先輩に憧れるように、整いきった環境の中でこの話は進むのです。
色鮮やかに書かれた「パノラマ島」それはもう乱歩の、いや人間なら誰しもが持っているはずの「陶酔感」「逃避願望」「破壊衝動」などの汚い感情をドロドロと流し込んだ皿なのです。
ストーリーなんか無視しちゃって、感情だけで読んでみたほうが楽しめるんじゃないかなーと思いました。
耽美な奇譚 ★★★★☆
江戸川乱歩が描く
妖しくも耽美な世界で彩られる
異次元の話を思わせる作品。
「パノラマ島」

怪しげな人物が跋扈し、恐怖が巻き起こる
「一寸法師」

等々乱歩が後々まで指向した
幻惑世界が語られています
パノラマ島 ★★★★★
 本著はポーのアルン・ハイムの地所にインスパイアを受け
執筆されたことは有名ですが内容は本当に濃いです。
発端は金持ちのボンボンに似てる主人公が
死亡したボンボンに成り済ますことから始まります。
主人公の狂気の世界、歪んだ感覚が本作の世界を構築しており、
幻想的でもあり、ドアーズの名曲クリスタル・シップのようで好きです。
一寸法師がおすすめ ★★★★☆
初期の中・長編が5作収録されているが、僕のおすすめは「一寸法師」
後の乱歩作品で幾度も使用されるトリックが随所に登場する。
乱歩自身は不出来の作品としているが、退屈しないで一気に読まされた。

「闇に蠢く」は好き嫌いがあるでしょう。
はっきり言って気持ち悪いです。カニバリズムに関する話です。男の僕でもかなり気持ち悪かった。昨今のホラーよりもはるかに怖い。

「パノラマ島綺譚」は僕は退屈だった。パノラマ島の描写が長々と続いているわりには、ストーリーは単純に思えた。