夫婦の関係を良くしたい人に(特に夫)お勧めです
★★★★☆
医者でありカウンセラーでもある立場から、また夫としての立場からも書かれていて、
具体例も多く、夫婦(特に妻)と仲良くやって行きたい人にお勧めです。
自分の事も告白した勇気に私も敬意を表します。
時間のない人は第4章から、もっと時間のない人は最終章から
お読みになっても良いと思います。
難点を言えば、カウンセラーとして生々しすぎる事例に多く接し過ぎているせいか
夫婦、家族を必要以上にドライに割り切るのが気になりました。
中年夫婦、熟年夫婦の危機を救う
★★★★★
これから結婚される方には、少し酷な本かもしれません。しかし、中年を過ぎ、自分達夫婦はもう安心と思い込んでいるご主人、少し怪しいかなと思い始めたご主人、変だ!おかしい!と思うご主人には、是非ご一読をお勧めします。解りやすいよう、心を砕いて語りかけて下さっています。
「ウチに限って、そんなハズは・・」と言う思い込み。子どもの犯罪に対する親の願いを表す言葉でもありますが、夫婦関係にも当てはまるようです。かすかな温もりでも、あった方が良いと思えるなら、怖がらずにお読みください。愛情に過大な期待を寄せている方は、辛くなって、最後まで読めないかもしれませんが、そうでなければ、最後まで読めるはずです。
夫に不満タラタラの奥様は、離婚話を出す前に、上手い事を言いながら、ご主人に読ませてみてはいかがでしょう。読んでも、まだ、釈然としない方には、謎めいている女性心理の不思議を、脳機能やホルモン分泌の違いから、男性にも解り易く書かいてある、姫野友美著「女はなぜ突然怒り出すのか?」「男はなぜ急に女にフラれるのか?」もお勧めします。
当たり前のことを書いているだけ
★★★☆☆
これを嬉々として読み、「そうそう、うちの旦那、ホントだめなのよねー」と溜飲を下げる既婚女性の姿が目に浮かびます・・・ 目新しいことは何も書かれていませんでした。
当たり前のことを書いているだけですが、最後に自分の家庭の内情をさらしたりしている努力に敬意?を表して★三つです。
結婚とは何かを真剣に考えるための名著
★★★★★
国をあげて「婚活」ブーム真っ最中の今、結婚とは何かを真剣に考えたい方にとっては、名著だと思います。35歳、結婚について考えている私には、アマゾンからのメールを見た瞬間、買いだと思いました。「婚活」ブームに流されることなく、「なぜ結婚するのか」「結婚の意味」「結婚生活上努力するべきこと」を、真剣に考えてみるよい機会と思います。
「結婚」という言葉には、メディアに映し出される楽しそうな家族の情景や、性欲も手伝って、甘美な響きがあります。しかし、(私の実家もそうでしたが)父母ないし夫婦の仲に問題があり、機能不全に陥っている家族は少なくないと思います。主要なメディアは「機能不全家族」をあまり取り上げてくれません。結婚が甘美であると想像するのは不可避でしょうが、幻想にも近い想像は、現実をよく見るためにも、弱めたほうがいいでしょう。
「婚活」ブームには、「結婚しさえすればいい」「子どもができさえすればいい」という、結婚について軽い風潮を私は感じてしまいますが、そのような風潮に一石を投じる、時宜を得た出版でもあると思います。
機能不全家族に育った者として主張したいのは、もうこれ以上機能不全な家族を作って欲しくない、という叫びにも似たものです。これから結婚しようとする方は是非、本書を手にとって、深く考えて欲しいと思います。
結婚にもあるメリット・デメリットをしっかり見据えるご参考に是非。
★★★★★
タイトルを見て即購入後、数時間で読み切りました。これから家庭を持とうか持つまいか、持つべきか持たざるべきか、結婚したら要するにどういう事になるの?そもそも結婚しなきゃ何がだめなの?離婚したいと思う私は間違っているの?と言う人たちに参考にして貰いたい本です。結婚でも離婚でも、決断したり焦ったりする前に、是非一読されると良いと思います。但し、結婚=子供!と割り切っていて、それ以上求めない(考えたことがない)方にはご縁がない本かも知れません。
主に既婚男性に対する警告のようですが、女性側にへつらって書いているという印象は受けませんでした。心から男性の立場を危ぶんでの懇切丁寧な警告だと思います。果たして、この警告が真に必要な面々がこのタイトルの本を手にするか、そこから既に運命が分かれて行くのでしょう。まあ共白髪だけが人生のゴールではないと思いますが。
人は時と共に変わるし、法律や制度などと言っても、所詮人の作るものは完璧ではない。だから私たちに残された唯一の道は、常に現状を把握しようと努力し、最適化の更新を止めない、と言うことしかない。そう言う自明の理を、ユーモアを交えて軽やかに、しかし要所要所厳く脱線することなく一気に書き切っておられると思います。
未熟な個同士の甘え合いでぬくぬく育って来た社会も、もう次の時代へ胎動を始めました。これは不可逆な流れであり、天変地異でも青天の霹靂でもなく、人間を良く観察していれば、そりゃそうでしょう、と思うくらい当たり前の流れだと思います。ようやくこれを言ってくださる方が出てきてくださり、大変嬉しく思います。もう化けの皮は剥がれているのだから、聖人君子ごっこは止めたらどう?そろそろ人間に無理のないレベルまでリラックスしても良いんじゃない?と、それくらい深読みしたくなるようなメッセージだと思いました。結婚・離婚するしないに関わらず、真に一人間として生きていこうとしている方にも良い本だと思います。結婚という制度を通して、まだ根深い日本人の未熟な精神にも警鐘を鳴らすような本だとも思いました。
現在の結婚制度について迷っている方、悩んでいる方、あなたは間違っていない、むしろ正常である。この本で多くの方がそう励まされることを信じています。