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「家族神話」があなたをしばる―元気になるための家族療法 (生活人新書)

価格: ¥735
カテゴリ: 単行本
ブランド: 日本放送出版協会
Amazon.co.jpで確認
好著と思います ★★★★★
レビュワーは10年以上著者の活動をチェックし続けて来ました。
きっかけはNHK教育で1998年に放映されていた『家族の闇』
(題名はあやふやですが・・)以来のことです。この本には、著者
の臨床体験のエッセンスがふんだんに盛り込まれています。

うつ、いじめ、引きこもり、など身近に差し迫った問題を抱えて
おられる方や、社会問題として学者的な興味を持って「家族」
の問題を追いかけておられる方にとっては、一字一句が頭に染み
込むような内容ではないでしょうか。勿論、私自身には、もう
「萌え〜〜」という感じでした。

心に響く幾つかの言葉を抜粋してみます。

「引き込もりや過食など問題を抱えている人は、家族のある問題
 に対する役割(夫婦の不仲の解決等)を果たしている。だから役割
 そのものをなくしてしまえば自ずと症状は消失する」
「家族の中でストレス耐久力の高い人から順番にクリニックに駆け
 込んで来る」(クリニックに駆け込むのは"弱い"からではなく
 寧ろ"強さ"の証である)
「状況がネガティブなときにポジティブシンキングで生きようと
 すれば、却って問題を大きくしてしまう」
「本著を虚心に読んでいただきさえすれば、皆さんのお役に立た
 ないはずはありません」(あとがきから抜粋)

私自身は、アスペルガー起因の二次障害としてのごく軽微な境界性
パーソナリティ障害に薬物療法で対処しながら、社会生活を送って
います。ここに、斎藤流の「システムズアプローチ」の考え方を
持って、自分に降りかかってくる社会的理不尽に敢然と向かおう
と決意を新たにしました。まずは、自助努力と勉強、そして簡単な
ことから実践してみることだと考えています。

親の無関心に悩む子供たち、夫婦仲の問題に悩む方々、いじめられ
体質に悩む学生社会人の方々に本著を広くお薦めいたします。
カウンセリングって何をするのか?がよくわかった ★★★★★
家族の問題を色々抱えた人々。
ACだったりボーダーだったりそういった細かい症例については他の本をあたった
ほうがいいでしょう。(この本を手に取る人はすでにちょっとした専門家に近いくらい
読んでいるかもしれません)

その中で出会う「カウンセリング」という言葉。
それが「絶対」に思っている人や「うさんくさい」と思っている人にこの本は
お勧め。クライアントの身元がばれない程度に脚色されたカウンセリングの例が
いくつか載っています。第三者としてカウンセリングの場面をみることによって
「絶対ではない」けれどもそれが仕方のないことであることや、「うさんくさ」く
思えるけどやっぱり医者は素人ではなく、理由があって敢えてうさんくさいお題を
出していることもあることが判りました。

全編を通してクールなスタンスの著者。かえってそれが「プロ」として仕事に
あたっている感じを受け、逆に安心ができます。

また、「誰か(夫・親・子ども)をカウンセリングに連れ出したい」とおもっている
人にもお勧め。本当にそれがその人のためなのか。もしくは本当にカウンセリングを
受けるべくはその人なのか。いままでの本とは、(斉藤学氏の著作含めて)一線を
画す本です。勉強になりました。
この悪徳精神科医に注意! ★☆☆☆☆
有名な精神科医だからいい医者とはかぎりません。

私はこの著者の経営するカウンセリングルームで散々なめに遇いました。

その被害についての話し会いの場ではこの著者に暴言をはかれ、最後は弁護士 裁判という言葉を持ち出し脅されました。

心の成長や心の傷の癒しなどで安易にカウンセリングを受けるのはさけた方がよいです。
他にもこの著者の被害者がいるという事をインターネットなどで知ったのは被害に遭った後でした。

精神医療の被害については 「医者が心の病に無力なワケ」著者:船瀬俊介や 「危ない精神分析」という本などに書かれています。 カウンセリングを受ける前にぜひリスクもよく調べて下さい。


自己愛が肥大化し、居場所を失う若者たち・・・その背景に現代社会の母子密着と父親不在がある ★★★★☆
斉藤学先生のことを「アダルトチルドレン」の名付け親といったり、トラウマを引っ掻き回しているという批判をする人さえいる。が、実際は極めて人間的なDr.であることがわかります。
 生育過程で人間関係の基盤となる家庭がうまく機能していないと、その後の人生において他人との信頼関係を築くのが難しくなる。家族の誰かがSOSを出しているとき、本人を治療するだけでなく、基盤となる家族関係(三世代またはそれ以上)を再構築することが必要なのかもしれません。

 私がこの本で一番参考になったのは、「エンパワメントの13のステップ」という最後の部分でした。今まで自己否定を続けてきた私にとって12番目の「自分の個性を信じる力」すなわち「少数派であることを楽しむ力」を育てましょう、というメッセージは将来に希望を与えてくれるものでした。
「過去の出来事はそれがどんなに受け入れがたいものでも過ぎ去った出来事であり、過去が現在を支配することがあってはいけません」というようなメッセージも深くこころに残っています。
 行きづらさを感じている人たちが「自助グループ」という守られた場所でそれぞれの体験を語り、仲間の語る体験に耳を傾けるという練習を重ねることによって、今まで蓋をしてきたトラウマに直面し、それを受け入れることができるようになったという事例も紹介されていました。
 よい本です。以下の2冊と合わせて読むと理解が深まると思います。
家族パラドクス―アディクション・家族問題・症状に隠された真実 (シリーズCura)
「家族」という名の孤独 (講談社プラスアルファ文庫)