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香港領事佐々淳行―香港マカオ暴動、サイゴン・テト攻勢 (文春文庫)

価格: ¥540
カテゴリ: 文庫
ブランド: 文藝春秋
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香港とベトナム ★★★☆☆
 1997年に出た単行本『香港領事動乱日誌』の改題・文庫化。
 著者は警察庁で危機管理に携わった人物として有名。退官後は自身の体験をもとに『東大落城』『連合赤軍「あさま山荘」事件』などを執筆している。
 本書は、時代的にはこの2冊よりも以前、30代の頃、警察庁から外務省に出向して香港領事を務めた経験を語ったもの。ちょうどアジアに混乱が続いた時期で、中国の文革を受けた香港暴動、ベトナム滞在時のテト攻勢などがクライマックスとなっている。迫力のある文章で、しかも、著者が難題をバッタバッタと解決していく姿が格好良い。
 しかし、読者を選ぶタイプの本であることも確か。権力の側の人間であり、その姿勢や考え方には考えさせられる点も少なくない。また、自分語りが多すぎて、ちょっと・・。
あの時代何があったのか ★★★★★
全共闘・ベトナム戦争以降の生まれの私は、あの時代に何があったのかを
知りたいとおもい、その一つとしてこの本を手にしました。
「テト攻勢」の言葉をしっていても、実際はどんな現状だったのかを
教えてくれた一冊です。
とても、リアリティに富み、想像しやすく、勉強にもなる本でした。
近年特に耳にする「危機管理」とはどういうものか、どうあってほしいのかを
より身近に感じることができます。

歴史の一端を知ることは、国や人間や文化をしることです。

最初にして最大の危機 ★★★★☆
「東大落城」、「連合赤軍『あさま山荘』事件」に続く著者の危機管理シリーズの三作目。ただ、時系列的にはもっとも古く、60年代の香港領事時代の体験を描いている。先の二冊が一つのトピックに絞って書いているのに比較すると、記述が香港領事時代全体にわたっているので、話が「駆け足」的でちょっと「軽い」気もする。

ただ、今回の危機のピークは、たまたまサイゴンを視察中にベトコンのテト攻勢が開始され、まさに「戦争」という危機に巻き込まれる訳で、佐々氏の最初にして最大の危機を描いているともいえる。

それにしても、この人の波瀾万丈さはまさに「事実は小説よりも奇なり」を地でいっている。推理小説の「名探偵」の様に、行く先々に「危機」を呼び寄せているのではないだろうか?