仕置きから三年後、大きく展開するシグルイ
★★★★★
伊良子の仕置きから三年後、
無数の腕自慢の浪人の集まる掛川において、
なお無双たる虎眼の剣士が討たれる
若くして虎眼流目録の涼之介を手始めに、
高弟達が次々と討たれていく
下から上へ縦に一閃の元 切り伏せられ、首となる
ある者は竹光を咥えさせられ、ある者は顔を焼かれ
その様から、ある下手人が思い浮かぶ
いよいよ虎眼含め残るは三人となり、今巻の終了となってます
今巻では、空白の三年が空いた後の話となっており、
十年一日の様でありながら、
それぞれの技、立場等に変化が出ています
鬼神の如き虎眼の剣士を討つ者と、
藤木らの対決となるであろう次巻も楽しみ
伊良子清玄、復讐始動
★★★★★
近藤涼之介、宗像進八郎、山崎九郎衛門(鈴之介を思って自涜口淫にふける)、丸子彦兵衛(湯屋での彼の斬殺シーンは映画「眠狂四郎」シリーズの中の一場面と酷似している)と、次々に最期を遂げる虎子の間の内弟子たち。当道座(賎機検校)の登場という設定も秀逸。また、末尾で藤木源之助が興津三十郎と斬り結ぶ場面は、黒澤明の『椿三十郎』の最後の決闘シーン(三船敏郎、仲代達矢)を超える描写であると思った。(だから。興津「三十郎」なのか?)
貞子さんがいる??
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藤木を初め虎眼の弟子たちが非常に強い!かっこいい!!
しかし、1人、また1人と暗殺者に
倒されていきます。残酷劇画の面目躍如。
この巻では、シグルイならではのよさをバリバリ感じさせてくれました!!
スピード感と、謎の敵の不気味さが際立っています。
この暗殺者、本当に怖いです。登場の仕方はホラー映画を思わせます。
思わず、見た瞬間うををを!!と叫んでしまいました。あの人を思い出したのです。
おまけに、呪いといっても良いような恐るべき一閃!!
ぞくぞくはらはらします。読まなきゃ損です!!
虎眼流の猛者と暗殺者の闘い
★★★★★
前巻で伊良子清玄から光を奪い、追放した虎眼流。素手でも十分に殺人的な技術を持つ彼らが、謎の人物によって次々と殺されていきます。
虎眼流高弟たちの反則的な強さと、それをも凌ぐ暗殺者の技が印象的な第4巻。暗殺者の正体は最初からほとんどバレバレですが、最初から最後まで何とも言えない不気味さです。
一人減り二人減り、じわじわと包囲網を狭められていく虎眼流。そして巻の最後では、この暗殺劇の黒幕が仄めかされ、物語の全体像が分かってきます。山崎九郎衛門など、個性的な虎眼流高弟を見るのもなんだか楽しい一冊です。
物語がはじける音を聞いた
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4巻にして、物語がはじけた。
幻聴ではあるまい。
“お膳立てが揃う”――この表現がよく似合う状況になった。
そして、物語は溜めに溜めていた“おこり”を一気にはじけさせ噴出した!!
一見残酷な闘いには、訳がある。
それを描きつづける山口貴由に栄光あれ!!!