河合さんの本をいつも読んでいるなら改めて読む必要はない。
読んだことがないなら一番はじめにこれ。

河合隼雄さんの最期の作品ということから読んでみた。学校の先生向けの月刊誌に連載されたコラムを30編まとめたものだ。しかし内容は先生に限らず、すべての人に訴えるものがあります。

著者が何度も繰り返し言っているのは、基本的にはまず人の話をよく聴くこと。

私は人の言うことをきちんと聴いてこなかったのではないかと反省させられた。子どもたちの話すこと、家族の話すこと、友達の話すこと。自分の言いたいことは後回しで、まずは丁寧に聴くことからはじめようと思った。

河合先生の先生に向けたコラム満載です。

短編コラムがたくさんまとめて読むことができます。英語教育や音楽、読書とどう向き合うか先生に向けた内容がたくさん書いてあります。
私は2児の父ですが、先生だけでなく親にとっても参考になるエッセンスがたくさん詰まっています。

最後は河合先生おすすめの絵本や子供と一緒に読める本がたくさん紹介されています。ここからまた読書を楽しめますので、１冊で２度楽しい良書です。
まず「風の又三郎」を読みます。

少し前に亡くなられた、臨床心理学者の河合さんの
教育に関するコラム集。とても短いですが良い内容です。

後半は児童書を中心としたブックガイドになっています。
その紹介文を河合さんが書く予定だったが、
残念ながらその前に倒れてしまった、とのこと。

河合さんによる児童書解説は主にこれらの本で読むことができます。
『子どもの宇宙』
『「子どもの目」からの発想』
『子どもの本を読む』
『ファンタジーを読む』

他にも何冊かあるみたいです。