黒沢、桶狭間の戦いに勝利!
★★★★★
6巻から8巻までは、現代に武士がいたら、こんな感じなんだろうな、という話。
黒沢は、一人対数十人という絶対的な数的不利にあっても戦いに勝利する方法を織田信長から学ぶ。黒沢は、敵のトップの居場所を突き止め、首を獲りに行く。
黒沢の戦略は実に見事。釣り針付きの網を使って、グループの主犯5人を拘束するあたり、もう喧嘩の域を超えている。写真をとって身元も記録した後、今後もし悪さをしたら命を奪うという本気の恐怖を与え、黒沢完勝! すげぇの一言。
この「黒沢」を「バガボンド(井上 雄彦)」と比較して見ると面白い。「バガボンド」は確かに美しいし格好いいけど、あれはあくまで昔話。現代にああいう武士がいたら警察に捕まる。だからあり得ない。現代に武士がいるとしたらきっと黒沢みたいなヤツ。黒沢の方が現実味がある。