天国と地獄。
★★★★★
漫画家になりたくて、故郷を後にして上京した二人が念願晴れて漫画家になり、次々に仕事が舞い込んできました。
新しい雑誌からの依頼が増え、貯金も溜まってきました。
ほんの一瞬のことです。
2年ぶりに故郷に帰った途端、張り詰めたものが一気に弛緩してしまったのでしょうか。
締め切りを一つ落としてしまうと底からはあっという間に転落してしまいました。
トキワ荘を空けて半月。
舞い上がっていた気持ちも萎み、夢もはじけてしまいました。
そんな二人を救ったのは、またしても寺さんでした。
そして、漫画家のふるさと経営危機の「漫画少年」が再起を期す二人に初めての原稿依頼があります。
藤子不二雄さんは、この時のことを、ことあるごとに記録として記載されています。
余程身に堪えたのだと思います。読んでいても、この時の苦しみは伝わってきます。
まんが道を順調に歩んできた二人に最大の危機が訪れました。
やはり名作
★★★★☆
まだまだ出だしだが、いい作品。手塚先生の偉大さを感じます。
最大の試練
★★★★☆
藤子不二雄の漫画家としての生活事情や苦労を漫画化したのがこの作品「まんが道」であり、この巻はその第12巻である。
このシリーズは全14巻からなるが、この巻が最大の試練的な要素を含んでいる。特にこの巻の中盤のストーリーは私のような学生でも似た経験があり、非常に好感を持つと同時に苦渋を味わう思いがした。
だからこの巻はぜひ「ああ、そうだなぁ」と思いながら読んでいただけるとうれしい。