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まんが道 (13) (中公文庫―コミック版)

価格: ¥720
カテゴリ: 文庫
ブランド: 中央公論新社
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漫画少年の奇跡 ★★★★★
昭和23年に創刊された「漫画少年」が遂に休刊となります。
寺さんこと寺田ヒロオ氏は、良質な児童漫画を掲載する漫画少年に特に思い入れが強かった、と聞いています。
後に、寺さんは、漫画少年の復刻版を作りました。
この漫画少年の投稿欄ほど、新しい才能を発掘した企画は他に見当たりません。
藤子不二雄、石ノ森章太郎、赤塚不二夫、つのだじろう、鈴木伸一。
昭和30年代以降の日本の文化に重大な影響を与えた雑誌と言えるかもしれません。
雑誌の連載に大穴を開けて敬遠されていた満賀と才野は手塚先生や新漫画党の仲間達、雑誌編集者達の励ましもあって、ようやく仕事ができるようになります。
トキワ荘に漫画家を集めるのは寺さんの発想だったんですね。
孤独な作業を繰り返す漫画家という職業にはどうしても仲間が近くに必要だという思いがあったようです。
満賀と才野はペンネームを変更して再出発します。
実際にはこの時から藤子不二雄になったんですね。
いよいよクライマックス。石森氏も赤塚氏も新漫画党に加わり顔触れも揃ってきました。
隠れた名作 ★★★★☆
自叙伝を漫画にしたもの。事実は小説よりも希なり、といいますが、どんな藤子SFよりも面白く感じます。隠れた名作だと思います。