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まんが道 (10) (中公文庫―コミック版)

価格: ¥741
カテゴリ: 文庫
ブランド: 中央公論新社
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藤子 不二雄A (著)
トキワ荘の日々。 ★★★★★
トキワ荘に引っ越してきた満賀と才野。
彼らは、まんが道をまっすぐ歩き始めています。
まんが道では、手塚治虫氏や寺田ヒロオ氏のような漫画家以外に、出版社の編集者達が重要な役割を担っています。
日本中の子供達が熱狂するまんがの方向を見定め、同じく雛になったばかりの漫画家に自信を与えつつ、読者と作家を一度に育てる立場にあるように思えます。
まだ、月刊誌だけの時代ですが、彼らの存在が合ってこそ、後の圧倒的なまんがの時代がやってくるのでしょう。
この巻では、トキワ荘にやってきた二人の生活ぶりや寺さんとの交流。次々と注文が入るようになった二人の奮闘振りが読めます。
トキワ荘の物語はいろんな人が書いていますが、ここで描かれているトキワ荘が一番すっと入ってきます。これも、まんがだからでしょうか。
キャベツの味噌汁 ★★★☆☆
 藤子A不二雄・藤子F不二雄の両者がどのように協力し、どんな生活をし、どんな苦労をしてきたか、などをマンガにしてまとめたのがこの「まんが道」(全14巻)である。

 このストーリーは本当に良く出来ている(実話を元にしているからかもしれないが)。例えばこの巻ほか、これ以前の様々な巻で現れてくる「締め切りを守らなければならない」というフレーズだが、これも以降の伏線に結びついているのだ。だからいろいろ期待してみてほしい。

 また「まんが道」シリーズを読んだ人の中で、「通」ぶりたい人がよく使う言葉の1つに「キャベツの味噌汁」というものがある。この巻ではそのキャベツの味噌汁が出てくるのだ。興味がある人はぜひやってみてほしい。

 このように見方の角度を変えることで様々に広がりを見せる「まんが道」。ぜひこの巻をシリーズの一環としても読んでほしい。