日本の環境教育は手塚マンガで。
★★★★★
この巻は、「怪植物ボルボック」という長編が収められています。
一言で言うと、植物が人類に復讐する物語です。
過去、三つ目族は、この植物によって滅んでいます。
日本の子供達は、手塚マンガで、地球環境問題を学んだのではないかと思います。
人間は、植物に依存しています。人間の食料は勿論、生きてゆくのに必要な酸素も植物が供給してくれています。
しかし、人間はその有り難味を知りません。森を切り刻み、川を汚染し、植物を追い詰めています。
このままでは本当に人類は植物の復讐を受けることになるぞ!という警告が発せられています。
地球環境問題が取りざたされるようになってきたのは、20世紀の終わり頃からです。
それは、こういった啓発書の積み重ねによって普及していった知識ではないでしょうか。
日本マンガ界が果たした役割は圧倒的に大きかったと私は思っています。