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孟子〈上〉 (岩波文庫)

価格: ¥756
カテゴリ: 文庫
ブランド: 岩波書店
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中国古典の中では、異色の≪理想主義≫。 ★★★★☆
孟子と言えば、いわずとしれた孔子と並ぶ儒教の思想家である。位置的には孔子の後継者に当たる思想家で、その特徴として徹底した≪理想主義≫が挙げられる。孔子という思想家が、理想主義の中にも、どこかシニカルな現実的視点を持っていたのに対して、孟子は現実に対する認識が少し甘い部分があって、そこが孟子の欠点とも言える。しかし、孟子の説く儒教≪理想主義≫は、大変清々しくて、そういう意味ではとても読み心地が良い。厳しい視点から敢えて星4つにしてみたが、いずれにしても中国古典を学ぶ者にとっては≪必読書≫とも言える名著です。興味のある方には、先に孔子の『論語』を読んでほしいですが、こちらも重要書です。
現代訳の評価が分かれるが単純明快 ★★★★★
 人が天から与えられた性は善だとする性善説を全面的に主張した孟子の言行録を上下巻で編纂したものの上巻です。
 原文は短く区切られており、各所に書き下し文、現代訳が追記されています。注釈は簡潔でかなり少ない方です。訳文については、私は十分納得のいくものと感じますが、評価が分かれているのが実態です。
儒学の論争家 ★★★★★
 朱子によって論語・大学・中庸とともに四書とされた儒学の経典。全体で十四巻構成で、上巻は梁恵王章句上下巻、公孫丑章句上下巻、トウ文公章句上下巻の計六巻を収録している。

 孟子個人とその関わる人たちの会話からなる構成から「論語」を連想して、読んでいるうちについつい二人のスタイルを比較してしまうが、一読して孟子は論争家であることがわかる。孔子は相手に気づきのきっかけを投げかけるのに比べて、孟子は相手が納得せざるを得ないところにまで聞き手を連れて行こうとしている。そのスタイルは孟子が諸子百家として分類されていたことから推測でき、ライバルとしての楊朱や墨擢、神農の教えに負けないために編み出されたらしいが、語り掛け方としては「大学」や「中庸」に比べて受け入れやすい感じがする。自分の中では、やはり論語が一番好みかもしれない。

 内容について言えば、天下国家を語る部分が多い。それぞれの人の身の振り方というよりは、政治家のなすべき道理というのが繰り返されていて、その範疇で下々の人々の身の振り方が、聞き手を説得するための方便として用いられている気味もある。その部分がちょっとどうなのかな、と思ったが、弁論を権力者に示すことで世を渡っていた以上仕方がないのかもしれないし、用いられる例は大筋で庶民の身の振り方をも教える風にもなっている。

 渡辺京二氏の「逝きし世の面影」と併せて四書を読めば、江戸後期の美しい文明に儒学が強く影響を与えていることがわかる。下巻も楽しみな一冊。
多くの幕末の志士が鑑とした書 ★★★★★
吉田松陰・西郷隆盛・河合継之助…、幕末の明治維新は孟子が起こしたと言っても過言ではあるまいか。

論語・大学・中庸とならんで四書の一角を占めるこの書は、修養を志す方や政治家を夢見る方々には必読の書といえるかもしれません。

本当に思いやりのある政治学ですね。この思想をもって政治を行ってほしい。そう思える書物です。一度じっくり、和訳部分だけでもいいので読んでみてほしいです。

政治とはいかに為政者の志が大事であるかが、よくわかります。
口語訳が秀逸 ★★★★★
口語訳が秀逸です。冗長とも思える長さになっているのですが、読んでみると非常に読み進めやすいです。おすすめです。