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どろんここぶた (ミセスこどもの本)

価格: ¥998
カテゴリ: ハードカバー
ブランド: 文化出版局
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今思えば名作です。 ★★★★★
お百姓さんの家のこぶたは、泥んこにつかるのが大好きという、特異な趣味の持ち主です。
ある日、家のおばあさんは、汚いからと泥んこを掃除してしまいます。
大好きな泥んこが無くなってしまい、こぶたは怒って家出してしまいます。
泥んこを求めて、こぶたは旅に出るのでした。



小学校のころ、姉がなにかの懸賞で当てて、私にくれました。

たしかに、泥んこにつかるというのは、衛生面で問題があるので制限されるべきかもしれません。
しかし、ここで泥んこが表すのは自由です。
自分の考えを持つ自由、自分の好みを持つ自由。
そして、それらが尊重される自由。
つまり、私が言いたいのは、
「みんなが食べるサラダの皿に、勝手に醤油をどばどばかけないでくれ」
「人が何をどう食べるか、いちいち細かくあれこれ指図しないでくれ」
ということです。

「あなたと私は違う人間なのです。」
「あなたは私の気持ちを聞いてくれたことなどないでしょう。」
「いつだって、『お前は〜〜だ』と勝手に決め付けて押し付けてくるじゃない。」
ということなのです。



本書のお話で問題なのは、おばあさんはまったくの善意だということです。
たいへん困ったことに、このお話のおばあさんのように、
ほとんどの人は善意で無自覚に、自分にとっての「当たり前」をひとに押し付けて暮らしています。
コンクリートに固められてこぶたが身動きできなくなる。
このくらいの悲劇を目の当たりにして、
ようやく人間は自分の考えとは異なる考えを相手は持っているかもしれないと、
反省し始めることもあるでしょう。
自分の頭の中に、自分の考えしかなければ、その人にとっては、それがあたりまえで、
それ以外は世界に存在していないのだから、自分の思うとおりにするでしょう。
自分では当たり前のことをしているだけで、しかも自分がそれを当たり前だと思っている、
そのことにさえ気づかないことでしょう。
それが相手にとって押し付けになっているとは、夢にも思わないことでしょう。
だから、自分とは異なる考えの存在を知ること、人を理解しようとすることが大切だと思います。
本書はそういうことを教えてくれます。

おばあさんの「泥んこは汚い。掃除するべき」という考えと、
こぶたの「泥んこが好き。泥んこに浸かっていたい」という思いを
お互いに理解しあって、その上で、この対立を解決するために話し合いができたらよいと思います。


本書の限界は、おばあさんの考えをとおして泥んこを掃除するか、
こぶたの思いをとおして泥んこを放置して、こぶたが泥んこに浸かるにまかせるか、
あれかこれか、どちらにするかの二者択一になっていることです。

おばあさんはこぶたの趣味を理解できたようですが、
こぶたはおばあさんの気持ちを理解していないと思われます。
おばあさんの立場に立って、おばあさんの気持ちを理解しようということがなければ、
こぶたはこぶたのままで、「大人」にはなれないと思います。
本書では最後はこぶたが「勝ち」ますが、
おはあさんはこの先、泥んこにつかるこぶたを見るたびに、
多少の不快感を感じながら過ごすことになるでしょう。
ぶっひ〜〜 ★★★★★
実家にもあったこの本、
私も大好きでした♪

息子もこぶたがブヒーと怒ってるイラストに、
私と同じように大喜び&大笑い。
あ〜、一緒だね〜と何だか嬉しくなりました(笑)

「泥」は大事なんです ★★★★★
文化出版局のこども絵本、センスいいのが多いですね。

キーワードは「泥」。
どろんこの大好きなこぶたの、大事な大事な泥を、おばさんは断りもなく大人の常識と自分の都合(まあ!汚い!)で掃除してしまい、こぶたにリボンまでつけちゃいます。
何が嬉しいかって、こぶたはここでヘコまずに、未知の世界に向けて泥を探しに出発。偉い!
こぶたの「大事」を踏みにじったおばさんも、守ってやれなかった(抗議すらしない)おじさんも、こぶたの存在こそが大事だと思い知り、こぶたを探しに行きます。
再会し、帰宅する途中、雨が降り、そしてこぶたの泥んこも元通り。
まさに雨降って地固まる。

子供は自分の「大事なもの」を、まげなくてもいい。
大人は子供の世界や心を、土足で踏みにじったり、押し付けたりしないでいてやりたい。

自分が親となったいま、双方の立場で思う、わたしです。

優しさってなんだろう?幸せって何だろう? ★★★★★
泥んこが大好きなこぶた。
でもおばさんは汚いといって泥を掃除してしまいます。
私は子供心に、大人は勝手に価値観を押し付けて自分たち子供のことは判ってくれないものだと、こぶたに同情し、そして共感して読んで(聞いて?)いました。
でも、最後はハッピーエンドで「こぶたちゃんよかったね!」と本当に幸せな気分になります。
 おとながよんでも心がほのぼの ★★★★★
 どろんこの大好きなこぶた君。 おばさんにお掃除されてしまい、おこってどろんこを探しに出かけます。 どろんこに似たいろいろなものに出会い、でも最後はやっぱり 大好きなお家へ戻ります。こぶたくんがとってもかわいいのと、自分の子どもも同じなんだなと、どろんこ遊びをたくさんさせて上げたい気持ちになります。