キーワードは「泥」。
どろんこの大好きなこぶたの、大事な大事な泥を、おばさんは断りもなく大人の常識と自分の都合(まあ!汚い!)で掃除してしまい、こぶたにリボンまでつけちゃいます。
何が嬉しいかって、こぶたはここでヘコまずに、未知の世界に向けて泥を探しに出発。偉い!
こぶたの「大事」を踏みにじったおばさんも、守ってやれなかった(抗議すらしない)おじさんも、こぶたの存在こそが大事だと思い知り、こぶたを探しに行きます。
再会し、帰宅する途中、雨が降り、そしてこぶたの泥んこも元通り。
まさに雨降って地固まる。
子供は自分の「大事なもの」を、まげなくてもいい。
大人は子供の世界や心を、土足で踏みにじったり、押し付けたりしないでいてやりたい。
自分が親となったいま、双方の立場で思う、わたしです。