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この楽しき日々―ローラ物語〈3〉 (岩波少年文庫)

価格: ¥840
カテゴリ: 単行本
ブランド: 岩波書店
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本作は大人と子どもでは評価が違うと思う ★★★☆☆
小中学生の頃、読んだときは正直、全くおもしろくなかったんです。なぜだろうってことに気づいたのは大人になってから。

つまり、本作は作品中のローラと同じ、恋するお年頃になってから読まないと面白さがわからないように思います。

大草原の小さな町までは。ローラも14〜15歳。ローラ自身がまだまだ少女だったで、小学生高学年だった自分にも、ぎりぎり面白く感じられたんですよね。でも本作のローラは、もう大人になってるんですよ。だから子どもが読んでも、イマイチわからなかったんだと思います。

子どもの時の率直な感想は、このシリーズの魅力の一つである、料理のシーンや食事をしながらの家族の団欒。自給自足の生活振りが、ほとんででてこなくてつまらん〜、でした。

でも、自分が恋するお年頃になったり、就職して働くことの大変さを理解できるようになったら、ローラの気持ちがよくわかり、作品の良さもわかるようになりました。
女の生きる道! ★★★★★
子供のころ「大草原の小さな家」に夢中になり、「シルバーレイク」までの5冊の本は、いまでも私の愛読書です。
長女が小学生になり、その5冊は夜寝る前の読み聞かせにも活躍するようになりました。

子育てをしながら、その続編であるローラ物語のシリーズを読むと、ローラやその家族の生き方、ものの見方、考え方のすばらしさが、ほんとうによくわかるのです。
わたしも、ローラたちのように毎日を送ることができれば・・・

そしてこれらが今から120年ほどまえに実際にあった出来事、ということが、ローラの物語の最大の魅力です。
現在のわたしに力を与えてくれる、すばらしい一女性の人生だと思うのです。
ローラ、少女から大人へ ★★★★☆
ローラはかねてから希望していた教師の道へ進みます。
初めて家を離れて下宿生活です。
始めは生徒たちもいうことを聞いてくれません。おまけに
下宿先は本当に陰鬱な家でした。
そんな中で唯一の楽しみが金曜日に我が家へ帰ることでした。
金曜日にはアルマンゾが学校まで迎えに来てくれるのです。
そんな経緯があって、教師の務めが終わってもローラは
アルマンゾとたびたび出かけるようになります。

教師として自分を律したり、仕事を持ち責任を負うことで
ローラは大人へと成長していきます。
そしてアルマンゾとの恋。
読みどころが一杯の作品です。
ローラと一緒にどきどき ★★★★★
ローラと、生涯の伴侶となるアルマンゾの結婚するまでのお付き合いの話です。テレビ、電話、映画などの娯楽は当然のことながら全然ない時代、どういう風に二人はデートを重ねたのか。教師としてのローラが自分より年上の「生徒」にどういう風に教えたのか。楽しいツボが一杯です。

 ローラがイライザにやきもちを焼くところ、アルマンゾが誤解を解こうと一生懸命になるところは、時代は変わっても人の心は同じだと嬉しくなります。自分の花嫁衣裳を作るのに、その頃ようやく西部にも出回ってきたミシンを使うところなど、興味深いです。どれだけ驚きをもって受け入れられたかがうかがい知れます。

 青春ってまさにこういうことを言うんだなーと、読後にさわやかな気持ちになること請け合いです。今青春の人も、もう終わったと思っている人も、心が温かくなる一冊ですよ。

職業婦人になったローラ ★★★★☆
 ローラの結婚までの物語です。
 教師になり子どもへの対応に苦労したり、冷えきった家族関係というものをはじめて垣間見たり、ネリーとの恋のさやあてがあったり、(私はここが面白かった)結婚するまでの間にもいろんな事がおこります。
 明るく働き者のローラの姿は楽しい読書の時間をくれます。

 大きな森の小さな家から読んでくるとより面白いですよ。