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グロテスク〈上〉 (文春文庫)

価格: ¥691
カテゴリ: 文庫
ブランド: 文藝春秋
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山のオババ堂 ★★★★☆
ついに文庫版が出ました。あまりの厚さにためらっていた方も読めるのでは?ただ、なぜ主人公が殺されてしまったのか、街娼になったのかは私にはあまり理解できませんでした。多くの方が感想に書かれているとおりに、登場人物の描写はシャープで、女の心の底を抉り出されるマゾ的な快感ももって読めます。
文庫いただきます ★★★★★
上・下全2巻。本の紹介を読んで、この小説を読もうかどうか迷ったけれど、実際に読み始めてみたら、読むのをやめられなくなるほど、結構没頭して読んでしまっている自分がいた。タイトルどおり、グロテスクな世界。読み終わった時の私はやりきれなさを感じ、心がどーんと重く、救いを求めたくなったほど。ネガティブ・パワーを強烈に放つこの小説を擬似「体験」していたかのよう。自分がその陰鬱でダークな世界にひきづられていってしまった感じ。気分が落ち込んでいる時にはおすすめできる小説ではないけれど、桐野さんの傑作小説であることは確か。
HARAGONの館 ★★★☆☆
人間は、1人で生きていくことはできず、従って、人生の幸せや悲しみは、他人との交わりの中で生まれてくる。自らの努力だけでは、どうしようもないことも多い。人の表と裏の感情。その裏の面を極限まで見つめる。そのような「悪意」が描かれる。
そのような二面性は理解できても、私自身は、なかなかついていけない。
ネガティブな部分よりも、ポジティブな部分を見たいと思う。
妻に「そんなに苦痛ならば、読むのを止めればよいのに」と言われてしまった。
「アウト」もそうであっがが、どうして、桐野の作品はこうも暗いのだろうか。
なごみ ★★★★☆
すごくおもしろい! ・・でも読み終わった後に暗い気持ちになるので、星4つです。他人には見せたくなくて隠しているような悪意、妬みや嫉みを前面に出してあからさまにして生きている人たちの話です。共感はしたくないけど、共感できてしまう部分もあり。。異なる語り手による語りや手記で話が進むのも新鮮でした。それぞれの語り手には偏った見方や嘘が織り込まれており、語り手の性格を想像しつつ、真実を見極めていくのは楽しかったです。 
taniの書店 ★★★★★
 まず存在感が違う。主に敬語で話が進み、他の作品とは一線を画す作品。内容は、読んでて吐き気がするほどヒドイ。桐野氏の凄さを体感できます。
負け犬の日常 ★★★★☆
ねっとりと濃厚な「悪意」はまるで麻薬のようで、うっとりとした気持ちにすらさせられる。
心の救急箱☆トラウマと教育臨床 ★★★★★
美人な妹に嫉妬する「わたし」。男を魅了する美女の娼婦「ユリコ」。昼は一流企業の社員、夜は娼婦という二つの顔を持つ「和恵」。そして冷静に人を観察している「ミツル」。4人の女性が織り成す、人間の黒い部分を書き出した小説。東電OL殺人事件が元になっているのですが、結構面白かったです。毒づいた口調で読む人に語りかける「わたし」に惹き付けられてしまいました。「妹が鬱陶しい。」そう感じた事がある女性は共感できるかもしれません。(私は妹がいませんが、楽しめました。)どちらかというと、女性向けの小説。
通勤と休養の日々 ★★★☆☆
実際にあった東電OL殺人事件を元にした話(フィクション)です。確かにグロいです。美しく生まれなかった女(十人並み含む)なら理解できる気がする狂気の話とでもいうのでしょうか・・・。男性にはわからないかも?いじめが最近問題になっていますが、いじめにあっている若い女の子とかいたら読んでみるといいかもしれません。人生サバイバルの側面もあると思うんですよね。
新開地の文庫屋 ★★★★☆
文庫でました。書評は「文庫化が待ち遠しい」へ。