主体思想の創生者であり、哲学者でもあるからか、文章が少し堅苦しく感じられる。と同時に人間性を排除した（人権がない）北朝鮮で生きてきた人たちの一人なのだなと感じられる。過激な内容をあえて排除しているらしいので刺激や衝撃はない分、当初の期待感は得られなかったので星３つとしました。

回顧録なのだが、それぞれの時代についてどのような意思決定プロセスがあったかどうかについて、あまり深く書かれていない。ひたすら政治闘争に「翻弄された」かのような印象である。自伝だからそれでもいいのかも知れないが。
「金正日への宣戦布告」らしき内容は巻末の訳者との対談で、ここだけで充分。

最近、訪米や拉致家族との面談などで、日本のメディアにも頻繁に登場する、北朝鮮からの亡命者の中で序列26位と最も政治的立場が高位であった、ファン氏の回想録。
当然にして、北朝鮮サイドからの情報が遮断されている状態で、ある一方的な彼の主張のみを、全て受け入れるわけにはいかないだろう。

しかしながら、長く権力の中枢にいて、自由主義陣営で発言できる、唯一の人物であるファン氏の証言は、それ自体が貴重で興味を引くものだ。金正日の素顔にふれられる、数少ない作品であろう。

名前がæ-‡å­-åŒ-ã'ã-ている様子だが、è'-è€...名はファン・ジョンヨãƒ-であり、ã€"@57F6@は「火華」というå­-である。

「è'-è€...ç'¹ä»‹ã€ã‚'抜粋引ç"¨ã™ã‚‹ã¨å½¼ã¯ã€23å¹'にç"Ÿã¾ã‚Œã€æˆ¦å‰ã«æ-¥æœ¬ã®ä¸­å¤®å¤§å­¦ã€49å¹'からモスクワ総合大学に留学。65å¹'、42歳でé‡'æ-¥æˆç·åˆå¤§å­¦ç·é•·å°±ä»»ã€‚72å¹'から11å¹'é-"、åŒ-朝鮮最高人æ°'会議（国会）議長ã‚'務めた後、朝鮮åŠ'働å...šå›½éš›æ‹...å½"秘書、最高人æ°'会議å¤-交å§"å"¡é•·ãªã©ã‚'æ­'任。åŒ-朝鮮の指導理念である「主ä½"思想」の創始è€...とã-ても知られる。97å¹'2月éŸ"国に亡å'½ã€‚

åŒ-朝鮮のæ­'史ã‚'考える際、本書は第一ç'šã®å²æ-™ã§ã‚ると言えるだろう。回顧録である以上、完å...¨ã«å®¢è¦³çš„であるとは言えないが、それでも「主ä½"思想」の成り立ちや、åŒ-朝鮮という国家の権力中枢の実æ...‹ã€ãã-てé‡'æ-¥æˆæ²¡å¾Œã®åŠ‡çš„な変åŒ-、つまりé‡'æ­£æ!-¥ç‹¬è£ã«ã‚ˆã‚ŠçµŒæ¸ˆãŒå'©å£Šã-ていく様の描写などは非常にå...·ä½"的であり興å'³æ·±ã„。また、é‡'æ-¥æˆã«å¯¾ã-て誉めるべきとã"ろは誉めるなど、è'-è€...が可能な限りフェアーな記述ã‚'ã-ようと努力ã-ているã"とが強く感じられ好感が持てる。また、そうであるがæ•...に、彼が権力中枢で指導的役割ã‚'長å¹'に渡り務めてきたにもかかわらず、亡å'½ã«è‡³ã£ãŸå½¼ã®çµ¶æœ›ãŒåˆ‡å®Ÿã«æ„Ÿã˜ã‚‰ã‚Œã‚‹ã€‚

ファン・ジョンヨãƒ-の記述ã‚'信じるなら、彼は身の危険ã‚'感じて亡å'½ã-たわã'ではなく、ç¥-国に心底から絶望ã-、そã-てç¥-国ã‚'何とかするための最後の手段とã-て、いわば自分の意å¿-で亡å'½ã‚'果たã-た。残された家æ-ã¯ã€å½¼ã®äº¡å'½å¾Œã€ã»ã¨ã‚"ど何らかの形で死去ã-たり行æ-¹ä¸æ˜Žã«æˆã£ã¦ã„ると聞く（そうなるã"とも分かった上で、彼は亡å'½ã-たわã'である）。

å½¼!ã‚'、åŒ-朝鮮のå...ƒæŒ‡å°Žè€...とã-て批判するのは簡単だろう。ã-かã-、私とã-ては、彼が歩まされたé"に対ã-て深い同æƒ...ã‚'覚えた次第である。

最後に一言付ã'加えると、「序章：妻に書いた遺書」は、本書ã‚'読み終えてから読ã‚"だæ-¹ãŒè‰¯ã„であろう。