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ネクロポリス 上 (朝日文庫)

価格: ¥756
カテゴリ: 文庫
ブランド: 朝日新聞出版
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設定は面白いのにラストが・・ ★★☆☆☆
日英の文化が混淆したエキゾチックな旧植民地V.ファーの一角にあって、
運河を遡る船でしか近付けない太古からの聖地アナザー・ヒル。
そこでは年に一度、「ヒガン」なる儀式が執り行われ、
人々はむしろ陽気にすら思える態度で死者との交歓に臨む……
という設定自体はなかなか魅力的だし、一種の巨大な密室と化したアナザー・ヒルで
連続殺人事件が起こるという展開も、ややエンタメ色が強過ぎるとはいえ
それなりに楽しめるのだが、他の多くのレビュアー同様、
結末のあまりの安易さにコケてしまい、この評価になった。。

以前、『禁じられた楽園』についてもほとんど同じ内容のレビューを書いた覚えがあるが、
この作者の場合、この手のファンタジーとミステリとホラーが入り混じったような作品になると、
最初のうちこそ綿密に構築されたかに見える世界観に惹き込まれるのだが、
途中、やや安易なまでに「超自然」に頼った展開が連発されるためか、
もはや生半可な出来事では驚かなくなってしまったところに、
それまで周到に張り巡らせてきたはずの伏線などは急にどうでもよくなったかのように、
ラストでいきなり強引過ぎる解決が導入されてなし崩し的に終わる、というのが毎度のことのようで、
そうなると作品世界全体が妙に薄っぺらな書割のように思われてきて仕方がなく、
ここまで引っ張っておいてそれはないだろう、、と途方に暮れるような読後感しか残らないことも多い。

むしろ『夜のピクニック』のように、「超自然」的要素は極力排除して
十代の少年少女の心の揺らぎをあくまでつつましく丁寧に描いたファンタジーのほうに、
この作者の本領もあるようだ、と言ったら当たり前過ぎるだろうか。
凄い!けど ★★★★☆
読んでいる内にどんどん引き込まれていく、恩田陸らしい作品。背景や登場人物も癖があり愛着も沸きます。
が、最後はどうなのだろう?主人公は結局なにをしたのかな、と呆気に取られてしまいました。主人公に愛着があったから尚更です。
それでも、また読み返したくなる作品ではあります。
あとから"くる"作品 ★★★★☆
死者と出会うことができるという場所での物語。
怪しい人間や謎が次から次へと現われてきて、あっと言う間に読み終えてしまった。
みんなが書いているように、行動の意味が最後までよくわからない部分もあるが、全体としてはなかなかおもしろい。

もちろん実在する場所ではないが、そこの描写が細かいところまで写実的で記憶に刷り込まれてしまう。
今までなかったことだが、読み終わって3か月以上経つのに未だにその風景が実際に自分が行ったことのある場所かのように鮮明に思い出せる。
この文章力のすごさをぜひ味わってほしい。
すごく面白い!・・・あれ? ★★★★☆
V.ファーという架空の場所、架空の文化。
ちょっとわかりづらい設定も、読み進むうちに
気づけばすっと世界に入ってゆけました。
なんといってもその展開のすごさ!
次から次へと不可解な事件がおきて、
ぐいぐい話しにひっぱりこまれてゆきます。
よくわからない世界での事件なのに、
目の前で事件が起きているような臨場感もあり。。。
これは面白い〜と次々読みすすんでしまったのですが、
ああ、その最後が・・・。
詳しくは書きませんが、
主人公たち中心人物が蚊帳の外になってしまったようなエンディングで
私的には不完全燃焼。
うーんわかったような・わからなかったような。。。
うまくごまかされてしまったような気分。
最後がよければ最高!!だったのに、とっても残念です。
でも、読んでいる間は楽しくて、とっても幸せでした。
設定は面白いのにラストが・・ ★★☆☆☆
日英の文化が混淆したエキゾチックな旧植民地V.ファーの一角にあって、
運河を遡る船でしか近付けない太古からの聖地アナザー・ヒル。
そこでは年に一度、「ヒガン」なる儀式が執り行われ、
人々はむしろ陽気にすら思える態度で死者との交歓に臨む……
という設定自体はなかなか魅力的だし、一種の巨大な密室と化したアナザー・ヒルで
連続殺人事件が起こるという展開も、ややエンタメ色が強過ぎるとはいえ
それなりに楽しめるのだが、他の多くのレビュアー同様、
結末のあまりの安易さにコケてしまい、この評価になった。。

以前、『禁じられた楽園』についてもほとんど同じ内容のレビューを書いた覚えがあるが、
この作者の場合、この手のファンタジーとミステリとホラーが入り混じったような作品になると、
最初のうちこそ綿密に構築されたかに見える世界観に惹き込まれるのだが、
途中、やや安易なまでに「超自然」に頼った展開が連発されるためか、
もはや生半可な出来事では驚かなくなってしまったところに、
それまで周到に張り巡らせてきたはずの伏線などは急にどうでもよくなったかのように、
ラストでいきなり強引過ぎる解決が導入されてなし崩し的に終わる、というのが毎度のことのようで、
そうなると作品世界全体が妙に薄っぺらな書割のように思われてきて仕方がなく、
ここまで引っ張っておいてそれはないだろう、、と途方に暮れるような読後感しか残らないことも多い。

むしろ『夜のピクニック』のように、「超自然」的要素は極力排除して
十代の少年少女の心の揺らぎをあくまでつつましく丁寧に描いたファンタジーのほうに、
この作者の本領もあるようだ、と言ったら当たり前過ぎるだろうか。