・・・嘘ん・・・
★★☆☆☆
独特の雰囲気と、纏わりついてくるような気味の悪さ、
そして関係ないと思われていた複数の事象の関わり
緻密に絡みあってとんでもない事を解決する
かと思いきや、今までの盛り上がり、主人公たちの努力が丸投げされるラスト
結局大した陰謀でもないのに、手のひらで踊っていて、一喜一憂していた主人公達。
上下あわせて1000ページ近く、延々と勘違いする様を見せつけられた感じです、
「だからなんなのよ?」が読後の一言でした
★☆☆☆☆
恩田作品初挑戦です。
上巻の冒頭から冗長だと感じていましたが、下巻に入り更にその感想が増しました。
酒盛りだの紅茶だの推理合戦だのと、延々と繰り返される余計なシーンが多すぎます。
もっと凝縮できるだろうに…。
英国と日本文化の混ざり合う不思議な島。
使者と出会える場所、未解決の殺人事件…等々、一つ一つを丁寧に描けばかなりの
物語になりそうなもの。ところが本作はそれらを、"つかみ"の為だけに出して、
それきりしたという印象が強いです。
結局のところ、作者は本当に何がしたかったの?
主人公も何がしたかったの? という感想だけが残りました。
(主人公が荒唐無稽な出来事に振り回されるばかりで、全然レポートを
作成していない点や、最後にそれをまとめているような風景もないので、
尚の事このように感じたのだと思います。)
世界観はとても面白いと思うのだけれども、終わり方が無茶苦茶なので
時間を浪費したという印象が強いのが残念です。
衝撃的なラスト
★☆☆☆☆
ラスト寸前までは、もうわくわくどきどきしっぱなしで読みふけりました
ページ数も残り少なくなってきて、これでどう終わるの!?どうなるの!?
なんてね、儚い夢でした。
所詮、誰も冒険活劇の主人公になんかなれやしないんだ。
夢見がちな自分の目を覚まさせてくれた作品でした。
知りたかった情報
★★★☆☆
死者が還ってくることを前提とする「アナザー・ヒル」という
独特な世界のドラマを描きたかったということが
作者の目的なのだとは思うのだけど
個人的には集団誇大妄想説などのファンタジー皆無の可能性を
もう少し終盤まで残していて欲しかった。
上巻の時点で主人公が簡単にファンタジー要素に遭遇してしまうのはあまり頂けない。
最後のワケがわからない展開は
個人的にはそれほど問題ないと思うけど
作品中で、一定のリアリティを保とうとする作者の意思を感じる以上、
双子の関係に関してはもっと明瞭に描くべきだと思う。
世界観だけで2巻分もたせるのはきつい。
独自の世界
★★★★★
夢中になって読みました。
舞台が架空の世界なだけに、入り込めるかどうかで大きく意見が別れそうですが、私はツボにはまりました。
ラストは余韻があり、なかなか物語から抜け出せなくなります。
しばらくは放心状態。
これだから読書はやめられない…と思わせてくれる作品でした。