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ケルト神話と中世騎士物語―「他界」への旅と冒険 (中公新書)

価格: ¥778
カテゴリ: 新書
ブランド: 中央公論社
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『ケルト神話から中世騎士物語へ』 ★★★★☆
 ヨーロッパ文化を飲み込んだキリスト教の中で、ケルト的価値観がどのように生き残って行ったかを、同神話に特徴的な「他界への旅」をキーに解き明かすという主旨の本。ケルトの流れは中世騎士物語に繋がっていく。それがタイトルの意味なのだが、『ケルト神話から中世騎士物語へ』と言い換えれば、何となく中身のイメージを掴んでもらえると思う。
 要旨は明快であるし、かんじんの物語の中身も面白い。本書での中世騎士物語とは、おおむねアーサー王伝説のことなのだが、ランスロ(ランスロット)がケルト文化の外から来た「他者」であるという指摘は非常に興味深かった。関心のある方はぜひ一読をお勧めする。
アイルランド古潭とアーサー物語の紹介 ★★☆☆☆
 著者の田中氏は、古代の文学・伝説・信仰に、キリスト教がどのように融合・侵入・換骨奪胎し、また、されていったかという極めて興味深い分野を研究している。しかし、もうひとつ面白くない。話をまとめるのは上手いのだが、ありきたりな解釈を持ち出すだけで深みに欠ける。

 本書も古代の物語の要約が大半を占めている。アイルランドの幻想的他界潭である『メルドゥーンの航海』や『聖ブランダンの航海』、クレチアン・ド・トロワによるアーサー王を主人公とした物語詩が取り上げられており、これらの物語の内容を手っ取り早く掴むには有益な書籍となっている。
 題材となっている物語そのものの面白さは十分に伝わってくる。

ケルトと巨石文明の関係も不思議ですね ★★★★★
 映画「キング・アーサー」関連書籍フェアで入手。
 ローマ帝国に追われてアイルランドやブルターニュへと移り住んだケルト人の伝説はどのようなものだったか。また、キリスト教とどう関わったか、さらにはアーサー王の物語にどう反映しているかを読み解く。

 アーサーの物語がユダヤ・キリスト的物語と何が違っているかが、ケルトの伝説と比較するときにはっきりしてくるというのは興味深い。ケルトの影響が濃い「聖パトリックの煉獄」がダンテの「神曲」に影響を与えているなど、西欧文化とケルトとのかかわりなどにも触れられている。

 アーサー王の物語との関連では、「荷車の騎士」ランスロとケルト神話との類似について主に語られている。

おもしろかった! ★★★★★
神秘世界がわかりやすく、身近に感じた。
地下や海の向こうに持つ希望、恐れは万国共通なのではないだろうか。